「ポスター企画会議」という題材で話すこと聞くことの授業を試みた。時間は2時間扱い。
@目標
○自らの考えを明確にして自分の意見を相手に分かるよう話すことができる。
○相手の意見を自分の考えと比べて聞くことができる。
A学習活動
○ポスター企画会議をする。
○企画会議の結果を報告する。
○報告を聞き、自分の意見を述べたり質問したりする。
B授業の展開
◎学習活動の概要
「ポスター企画会議」というのは既成のポスターをもとにして、どのような過程を経てできあがったのかを予想して話し合うのであうる。話し合い内容としては
・ポスターの目的
・ポスターで工夫をしているところや力を入れたところ。
等が主なものになる。
企画会議のメンバーは5人。司会、記録をあらかじめ決めておき、記録者が報告者になることを予告したおいた。
◎企画会議の活動
報告会では、グループで次の役割を決めて参加するように指示をした。
・報告内容のよいところ聞く人
・報告内容の分かりにくいところを質問する人。
・報告内容の十分でないところを指摘する人。
それぞれが役割を持って聞き、報告後の話し合いをするという学習形態である。
◎報告と話し合い
(牛乳のポスター)のグループの例
△報告「一番に考えたのは、目立つことです。中心はみんなが知っているキャラクターにしました。
次に、色を工夫しました。健康そうな色がいいというので青色にしました。(略)」
△賛成「色を考えたのはよいと思います。私たちは、字の大きさばかり考えていたので、いいことだなと思いました。」
△質問「そのポスターを貼るところはどこを考えましたか。下の方に牛乳のいいところを説明していますが、町内の掲示板だと読めないと思います。」
△反対「ポスターは牛乳なんだけど、キャラクターは、あまり関係ないと思います。それに、牛乳ということがあまりはっきりしません。大きな牛乳の瓶をイメージできるほうがいいと思います。」
・・・このような話し合いが続く学習であった。
◎結果と課題
話し合いに参加する立場を持たせたことが目的意識を明確にした報告会になった。 |