1,題材名 詩「とる」(まど みちお)を読む・書く
2,指導によせて
学習活動を勢いづかせる要因には様々あるが、特に、@学習話題のおもしろさA学習活動の楽しさB知識・技能を習得することののうれしさがある。本授業ではこのことについて次のように考えている。
@学習話題のおもしろさでは、「とる」を多様に捉えている詩を教材にしたことである。詩の内容を吟味するというより、「とる」を軸にして、言葉について自ずと考えを広げるような内容が含まれているので、おもしろさを共有できる。また、視写や音読という分かりやすさがおもしろさにつながる。
A学習活動の楽しさでは、話し合いでなく、読むと書くを繰り返し、詩に近づいていくような活動で楽しさを広げていきたい。話し合いは集団が学び合いの雰囲気になり、しかも学習集団の一員としての自覚と責任を持ったとき成立すると考えているので、指導の必要上発表の機会は設けることにとどめたい。
A知識・技能では詩の形式や「とる」をれいにして同音異義語について気づかせるとともに、詩の形式を真似て「かえる」(仮)で詩を作る活動へ広げる。」
また、授業では、読む、書くを主とした活動を通して学力の優劣を感じさせない指導の工夫をしたい。
3,目標(本時)
○「とる」の意味を確かめながら詩を読み、書く活動を通して、「とる」について考えを広げることができる。
○指示に従って詩の一部を丁寧に書くことができる。
○詩の形式を真似て、「かえる」を使う詩を2連以上作ることができる。」
4,本時の展開
1、学習の目標や内容の大体を聞 き本時の、見通してを持つ。
○学習の見通しを持たせるために、ワークシー トを活用する。ワークシートの詩を読み、学習内 容に興味を持たせる。
2,「とる」を意識して詩を音読する。 ・「とる」の意味の違いを発表する。
○「とる」に気をつけながら音読をさせる。音読を通して、詩に表されている動作をイメージさせる。
3,「とる」や詩の形式を意識して詩を写す。
○「とる」の意味を発表する方法を具体的に指示をする。 音読だけでは、どの子も学習に関わる様子が把握しにくので、視写をさせる。
(写す活動を大事 にする)
4,詩の形式を真似て「かえる」の詩を作り読み合う。
○詩の形式を真似て、述語に「かえる」(仮)が くるように指導をする。
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