1、題 材 詩を読む(いろんな おと あめ・じっと見ていると)
2、指導によせて
子どもの文化環境が変わっている国語の授業は、教材となるものを深く読み味わうと側面と言語生活を豊かにするという側面がある。前者は、教材に布置された言葉を手がかりに内容について考えたり、味わったりする事を大事にする。後者は、子どもたちの言語生活を基盤にして、適時に、そして、継続的に指導する事柄である。
この二つは、国語科授業の前提ではある。が、学習指導において基本的な指導事項とは何かと言う面から考えると、もう一つの側面がある。言葉、表現に関する指導、つまり、話し方、聞き方を含めて、言葉に関わる指導をより積極的に進めていく指導である。
本授業は「いろんな おの あめ」「じっと見ていると」の二編を提示し、子どもの学びたい方向を設定する。
「学びたい詩」を選ぶという過程を通じて、選んだ根拠、あるいは、詩を読んで感じたことを話し合うことの中で、発言の仕方やメモの仕方などを身につけると場を設定した。
「わたしは(1・2)の詩を選びました。」あるいは「まよっている」ということができる、選べるということも学習目標に設定するのである。
授業は子どものためにあるという原点を探り、実態をみつめ、授業の動きを探りながら展開をしたい。子どもが楽しく学習をするためには、学びたいことを見つけることと、祖の方法との両面で授業を支えたいのである。
そのためには、ワークシートでは、発表メモ、学びたい詩を選ぶ、学習した内容をメモする、学習感想というように書くことに関わる活動を積極的に取り入れながら、子どもの学習が一面的にならないようにしたい。つまり、上滑りな話し合いで活動が展開することのないよいうにしたいからである。
教材「いろんな おとの あめ」は 3連で構成されている。「あめ あめ
いろんな おとの あめ」という1連と3連にはさまれて、2連では様々な状況での雨の音が詩のリズムを生み出している。学習の活動としては、音読を軸に展開をすると楽しい。
教材「じっと見ていると」は「雲がいった」「消しごむがいった」というようにじっとみていうるちに思い浮かべたことを主な内容に、詩人の心を託している。自分たちで進んで詩の世界に近づきたくなる温かさがある。詩の表現に学んで、自分たちでも何かになりきって書くという活動が考えられる。
二つの教材の中で「好きな詩を選ぶ」「活動を見つける」ということを学習
に対象にしながら「楽しく読む」を考えてみたい。
3、目 標(1時間扱い)
・2編の詩から好きな詩や、読みたい詩を選び、選んだ根拠を発表することができる。
・詩のリズムや面白さの特性を生かし、音読を楽しんだり、詩の内容を味わったりすることができる。
4、指導計画(略) 5、本時の目標(3と同じ)
6、本時の展開
学 習 活 動 |
評価(○)と指導(●) |
1.本時の学習のめあてや学習の仕方を聞いて、理解をする。
2.「いろんな おとの あめ」を読み、感想を発表する。発 表を聞く。
「じっと見ていると」の詩を 感想を発表する。発表を聞く
3.2編の詩を比べて、好きな詩を根拠をもとに、選んだり、選んだ詩をもとに、話し合いをする。
4.本時の学習についての感想を簡単に書く。 |
※ワークシートをもとに、本時の学習の範囲や量や目的を理解出来るように説明する。
○「いろんな おとの あめ」を読み、心に残っこと、面白いことを感想として発表したり、友達の発表に共感している。
○「じっと見ていると」を読み、「いろんな おとのあめ」の発表の形式や方法を生かして、発
表したり聞いたりする。
●発表することに消極的な子には、抵抗になっていることを手がかりにして、考えるように指導
をする。
●詩については理解しているが、発表について自信のない子には、具体的に発表に方法を示し、進
発できるように助言する。
○2編の詩を、特徴を理解しながら、根拠をもと詩を選んだり、選んだ根拠や訳をワークシートに書くことができているかをの実態を捉える。
○「おもしろい詩の言葉」「まねてみたい表現」などについて考えているかを把握する。
●学習の意味がわかっていない子には、個別に学習内容を指導する。
○授業についての感想を簡単に書かせる。 |
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