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国語科教室
風切るつばさ(6年)
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「風切るつばさ」(木村裕一 東書6上)は、若いアネハヅルの群れが、キツネにおそわれた所から始まる。一羽の仲間の命が失われた。ツルのクルルはキツネが襲われた原因はクルルにあると思われ仲間殺しの犯人のように扱われた。味方と思っていたカララまで変わってしまった。このような絶望の状態で死を覚悟するという展開である。
  この教材の指導について次のお便りを頂いた。A県Y先生。国語教室作りの名人。
☆  ☆  ☆
今年度も言葉発見学習に取り組んでいます。子どもたちは、「おもしろい言葉」を見つけ、自分なりの価値付けをします。
ある子が「今まではクルルとカララだったのに、最後は『二羽のアネハズル』と呼んでいるのはなぜ?」と疑問を持ちみんなで話し合いたいというので、話し合いました。
「読みやすい」、「字数は多いけど『二羽のアネハズル』の方がまとまっている感じがする」、「仲がいい感じがする」、「クルルとカララだと別々の感じがするけど、『二羽のアネハズル』だと一緒という感じが強い」、「最後の場面に合っている」などと考えを伝え合いました。最後だけ『二羽のアネハズル』と表現していることに疑問を持った子ども、そのことを一生懸命に考え、思いを伝える子どもの姿を見て、「やっぱり国語っておもしろい」と感じました。
☆  ☆  ☆
  先生のお便りは次のように続く。
「1学期に国語で授業研究を行います。「ヒロシマのうた」で、「わたし」が語っていくことのよさ、「地獄の真ん中」を表現する言葉、前回教えていただいた「話を進めていく上で大切な言葉(キーワード)」などについて学習したいと考えています。これまで、三人称で語られる物語ばかりだったので、一人称で語っていることとそのよさに気づかせたいと思うのですが、」
  PISA型読解力とか「活用」を声高に述べなくても、既に教室で実践されているので学ぶことが多い。

 
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