漢字の読み書きができるということは国語の授業で大事なことである。それは言語生活の確かさや豊かさを支える基礎となり語句や語彙に関心を持たせることにもつながる。
子供にとって漢字を覚えることにかける時間はかなり多いのに、使えるようになっていないのが実態である。学習活動の多くは漢字テストを目標にしているので、覚えることが中心になっているからである。
漢字を覚えることから、使える、広げるという方向に高める指導の工夫として教科書巻末漢字一覧表を活用する方法がある。
教科書の巻末にあうある「この本で習う漢字」「これまでに習った漢字」という頁がある。
既習の漢字の全てに学年、読み方、画数、使い方、筆順を示している。漢字一覧表を活用するのである。その手順を次のようにする。
○全員で音読をする。
授業の始めに5分くらいの時間を充てて読み方を確認する。一日2頁ずつ位で十日もすれば全部の漢字の音読ができる。読んでいく過程で読み方が確実に習得できる。
○書ける漢字、使える漢字など自分の習得状況 を見分ける。
一つ一つの漢字を書けるとか使えるという視点で読み、色鉛筆で印を付けさせる。漢字に対する力を自己評価させることで漢字への意識を高めることができる。漢字は、繰り返し目に触れることで覚えるだけでなく使おうという気持ちに向かわせること大切であり、漢字への意識を高めることが目的である。
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