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国語科教室
国語指導案 ごんぎつね(5の場面)
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 第4学年国語科学習指導案

 1、題材  ごんぎつね
 2、指導によせて
 国語の授業は、生きて働く言葉の力を育てることを目的に展開する。それが具体的に表れるのは表現するときである。日々の授業は表現力を育てることを大事にするとすれば、表現の基礎になる、言葉への感性や感覚を磨くことにより力を注ぐことである。
 国語科の評価の観点に「国語への関心・意欲・態度」・「言語についての知識・理解・技能」がある。従来もこの観点は設けられていたが、日々の授業で具体化することはあまりなかった。主として「話す・聞く能力」や「読む能力」を育てることが態度や知識に及ぶと考えていたからである。評価規準を設けるようになり、授業をより子どものものにするということが具体化するにつれて、国語に対する関心・意欲・態度や言葉についての知識・理解・技能を身に付ける授業として意識しているかどうかが問われることになった。
教材「ごんぎつね」は物語の展開や主題について読み手の心を捉える。しかし、それだけであれば、息の長い教材として支持されなかったであろう。教材としての価値の一つに付置された言葉の美しさがあることがあげられる。国語に対する関心・態度や言葉の知識・理解などから迫れる教材の特性である。
 本授業は、教材「ごんぎつね」の五の場面を学習の対象にする。くりやまつたけを兵十の家に持っていたのは自分だと知ってほしいと思っているところである。「ごんは、お念仏がすむまで、いどのそがにしゃがんでいました」から始まり「神様にお礼をいうんじゃおれはつまらないなあ」というひとまとまりの文章は、会話文と地の文で構成されている。
 出来事は会話文を追っていけばよく理解できるが、ごん心の動きは地の文に表れていることに注目して学習活動を展開したいと考えている。物語を読むおもしろさは、地の文をと会話文の織りなす舞台を読み解くことである。音読や視写を取り入れて関心・意欲や言葉の理解について考えた授業にしたい。

3、目標
 @場面と場面の関係に注意して、人物の気持ちの変化を想像しながら読むことができる。
 A強く心に残ったことを話し合ったりしながら、感想を深めることができる。

4、評価規準
ア、場面の様子や人物の気持ちを読み進めることにおもしろさを感じている。
イ、心に強く残ったことを話題にして話し合い感想を深めている。
ウ、場面と場面の関係に注意をして読んでいる。
エ、場面の様子や人物の気持ちを表す言葉について理解を深めている。

5、単元の計画(略)

6、本時の目標
@兵十と加助の話を聞いているごん様子を想像しながら読むことができる。
A地の文の言葉に興味を持って文章を読み進めることができる。

7評価規準
ア、地の文を読むことから文を読むことのおもしろさに気づいている。
イ、兵十と加助の話を聞いているごんの気持ちについて考えている。
ウ、様子や気持ちを表す言葉の意味を考えている。

8、本時の展開 (略)
  @本場面までの学習を整理する。
  A兵十を待っているごんの様子を読みとる。
  B地の文を繰り返し読み、様子を想像する。
  C会話文と地の文を比べて読む。
  D本時のまとめをする。
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