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国語の授業実践記録
読書の世界を広げよう(6年)
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  国語科学習指導案

 1、題材名 読書の世界を広げよう
 2、指導によせて
本授業を構想するに当たって次のことを考えた。
@1時間の授業を終えて、子どもの中に学ぶことの快さを感じる何かが欲しい。
A夏休みの読書生活について役立つ情報を得る時間になって欲しい。
B話すこと・聞くことの力が生きるような学習を展開したい。
このことを実現するためには、ます、子どもがやりたいと思うものを見つけ、それを価値あるものに高めていくような授業構成が前提になる。
本授業では、教えたいことより、学びたいことを大事に、それに沿って教えたいことを位置づけていくという授業スタイルをとった。(次ページの本時の展開参照)
本時までに、子どもたちには、1冊の本を読んでいる。読み終えた時の感想は「友達に薦める。」「感想をだれかと話してみたい。」などのように他と関わりながら、自分を高めようとする子もいれば、「読んだ。よかった。」とう形で完結している子もいる。むしろ、後者の方が自然な姿であろう。
しかし、このような自然なままで放っておいては、子どもに読書への姿勢も広がらないし、集団としての高まりも期待できないので、「読書の世界を広げる」というテーマで、自分の読書生活を出し合うことを目的にした学習活動を構成した。
子どもにとって、読書の世界を広げるというのは次のようなことと捉えている。
○読書の量を増やす。
いわゆる本をたくさん読む子である。読書量の多さは、豊かな生き方につながると考えている。
○視点を決めて読みたい本を見つける。
日常的には、読みたい本の選び方として、作者が同じとか、テーマが似ているというようなことをもとに選ん でいる。しかし、本の選び方が分からない子もいるのではないかという予想から、視点を決めることの大事さ にもふれてみたい。
○本の紹介の仕方の範囲を広げる。
子どもなりの紹介の視点を持っている。それを、交流することにより、紹介の視点を広げ、自分なりの読書紹 介のスタイルの芽を育てたい。話し合いでは、視点が広がるような助言をしていくことを大事にしたい。また 、話し合いでは、スピーチや対話、あるいは問答など、学習状況に応じて相手を意識し「場や目的に応じた適 切な言葉遣いで話す」ことを意識させていきたい。

2、目標
○友達に紹介したい本を選び、紹介する事柄をまとめることができる。
○「本を紹介する」ことをテーマにした学習活動を通して、読書について関心を広めることができる。

3、指導計画
@「本を紹介する」ことをテーマに図書を選び、紹介したい事柄をまとめる。(主として家庭学習)
Aグループ毎に読書紹介をし、グループの気持ちを代表する発表者を決める。(1)
B「読書生活を広げる」ための視点を見つける。(本時)
C読みたい本を選び、読書生活を続ける。(家庭学習)

4、本時の目標
○グループ代表の話や模擬発表を聞き、読書の視点を広げることができる。
○読書の世界を広げるために新しい視点を増やすことができる。

5本時の展開
、学習の進め方や目標を理解する
○本時の学習の進め方を説明し、目標を立てさせる。
○発表会でなく、読書をするときの視点を広げるためのモデル発表会であることを理解させる。
、グループの発表を聞く。
・聞き手を意識して発表する。
・話し手の意図を理解しながら聞く。
・発表の後、簡単に感想を交流する。
○グループの発表について次のことをあらかじめ指示しておく。
@グループで発表者を選んだ理由
A発表者は紹介したい所が分かるように発表する。
○グループとして発表の工夫をしているところを評価する。
・工夫していることが聞き手に理解できているか。
・自分の発表方法に生かせる所はどこか。
(この視点で聞かせることが本時の主な目的であり、感想の発表もこれに着目していくように指導をする。)
、模擬発表を聞き、読書紹介の視点を見つける。
・模擬発表を聞く。
・模擬発表の内容から自分に役立つものを見つける。
○模擬発表は、学習活動2の内容と連動する。学習活動2である程度広がりがあれば、児童発表を中心に話し合 いを続ける。
○紹介をしている本が読みたくなったかどうかについての反応から、模擬発表を評価する。
、自分の読書紹介を振り返りこれからの読書について考える。
○本時のまとめとして次のような活動を考えている。
・学習感想を書く。
・読書紹介を見直す。
・読書の世界を広げる視点をまとめる。
 
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