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国語の授業実践記録
あひるのあくび(1年)(0041010)
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  1、言葉のリズムを楽しみながら「あいうえお」で遊ぶーあひるのあくび(1年)
 教材「あひるのあくび」は、楽しい詩だと思った。それは、3・3・5の繰り返しの快さであった。また、 母音で始まる言葉の面白さである。また、言葉が平易であり、リズム感もあり、子どもたちが声を出 して読むことにを楽しめそうな内容を持っている。

あひるの  あくびは  
あひるの  あくびは  あいうえお
かえるが  かけっこ  かきくけこ
さるくん  さかだち  さしすせそ
たぬきが   たこあげ  たちつてと
なまずが  なかよく  なにぬねの
はちさん  はらっぱ  はひふへほ
まりちゃん まりつき まみむめも
やぎさん やまみち やいゆえよ
らくだで  らくらく らりるれろ
わにさん わなげだ わいうえを ん

この詩を読んで楽しいというだけでなく、子どもたちが知っている言葉や、今までの学習で集めてきた「あ・い・う・え・お」の言葉遊びの力を生かそうと考えた。

(1)最初に読み聞かせ、その後を子どもに続けて読ませた。

T これから先生が、言う通りに、先生に続いて言ってみましょう。
         あひるの  あくびは  あいうえお はい、どうぞ。
C あひるの  あくびは  あいうえお
      T かえるが  かけっこ  かきくけこ
C かえるが  かけっこ  かきくけこ
 このように読ませていくうちに、読むことを楽しむだけでなく、自分たちでも出来ると言う子が出てきた。そこで、その勢いを生かして、子どもたちの力で考えられる部分を広げるべく、次のように発展させた。

(2)最初の語句に続く言葉を考える

T たぬきが た○○○ たちつてと
たぬきに続けて、どんな言葉がいいのかな。
C たいこがいい。(一緒に) たぬきが たいこを たちつてと
C  たしざんがいい。(一緒に)ぬきが たしざん たちつてと
自分たちで作ることに不安がなくなった頃を見計らって次のプリントを配布した。
それぞれに思いついた言葉を
あ あ あいうえお 書き込みながら、詩を完成させ
か か かきくけこ ていくという方法をとった。
さ さ     さしすせそ 書き方のわからないという子
た た たちつてと の傾向は、次の通りであった。
な な なにぬねの ・方法がわからない子。この子
は  は はひふへほ たちは、共同で学習をしている
時に、提示されものへの印象が
強い。したがって、自由にすることを指示しても、不安の方が大きく、どうしてよいのかわからないのである。このような子どもには、個に寄り添うて、一つづつ言葉を引きだしていくようにした。・方法はわかるが、言葉を見つけることに自信がない子がいる。例えば、「あさがお」を見つけても、「あおいよ」「あおいろ」とほかの子が言ってしまうと、自分の言ったことではいけないと、ほかに言葉をさがすために見つからなく、自信をなくす子だある。この子たちには、同じでもよいことを確認する必要がある。不安 を早い機会に取り除くようにした。 ・方法は理解しているが、約束が守れず、勝手に文を作っていく子。「あさがお さいたよ あいうえお」「からすが とんでる たちつてと」というように好きな言葉を見つけていく子である。この子たちには、友達の書いたものと自分のを比べて、間違いに気づかせるようにした。

本時の学習で、子どもたちが作ったのは次のようなものである。
あかるい あさひ ( みほ)
あかるい  あさひが  あいうえお
からしが  からいよ  かきくけこ
さるの   さかだち  さしすせそ
たぬきの   たいこだ  たちつてと
なまえは  なんでも  なにぬねの
はちさん  はちみつ  はひふへほ
まりが   まわるよ まみむめも
やきいも やいたよ やいゆえよ
らっぱは  らくらく らりるれろ
わにさん わらった わいうえを ん

あめが  あらあら ( あんな)
あめが   あらあら  あいうえお
かにさん  かつかつ  かきくけこ
さかなが  さらさら  さしすせそ
たぬきは   たんたん  たちつてと
なすびが  ならんだ  なにぬねの
はらっぱ  はらはら  はひふへほ
まっちが  まっかだ まみむめも
やかんが やれやれ やいゆえよ
らくだが  らっぱを らりるれろ
わにさん わらった わいうえを ん


結果と考察
「あかるい あさひ」はかなり 早い段階で、言葉がすらすらと 生まれてきたものである。「あかるい あさひが」は「あさひが あかいよ」というのをまねたものである。 「からしが」というのは、ずぐ に思いついたが、「からい」というのを書くまでに、かなりの 時間をかけていた。おそらく、言葉として、思いついていも、これでよいのかという不安もあ ったのだろう。「なまえは」というところまでは すぐに出たが、後が続かないので「何でもよいよ」と言った後に書いたものである。
「あめが あらあら」を書いた のは、そう深く考えたものでは ない。書き出すまでに「先生、何を書いてもよいの」と度々念 おしていた。「あらあら・かつかつ」を考えていたのだろう
 
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