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国語科教室
Y先生へ(05/05/05)
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  今年も先生の指導記録にも匹敵する子どもさんのノートを見せて頂きありがとうございました。
 岩さん・林田さんのノートをみて、先生が深く子ども達を愛しておられるかがよくわかりました。
 授業は以前、拝見したイメージしかないのでそれが基盤になっています。
せっかく拝見しましたので次のように整理しました。

@子どもが勉強を心得ている
 最近、私は、良い授業は教師の意図を子どもがどこまで理解するかに尽きると考えるようにな
りました。授業は、子供にどれだけの力をつけたかということで正否がとわれるものです。
 いかによく考える子やいいことを言う子がいても、それ以前に集団の躾や学びの雰囲気ができて
ていないと、良い考えを生かす場がないように思う教室が多いことに気が付きました。 先生の
実践は、子供につけたい力を明確に示しておられますので、安心して子供が学んでいます。内
容が確実に子供に身に付いているのがよくわかいります。ノートの文字に落ち着きがあるのは
安心して学習に臨んでいるからでしょう。
 お話の中に「先生は厳しけれど、賢くしてくれる」という言葉がありました。最も、
うれしい言葉です。大事にして下さい。

A指導がきめ細かである
 授業は、子供が納得して初めて成立するものです。分厚いノートのどこにも子供の命が注ぎ込ま
れていると思いました。
 時間をかけて作らなければ絶対に生まれないノートです。この過程で、理解の確認があり、話題
の広がりがあったのでしょう。
 学習活動は多彩です。絵を書いて説明する。書き込みを入れて考える。自分の考えをまとめとい
うように、教材と子供の活動が一体となっているのがうれしいとおもいました。
 「お手紙」など生き生きとした学習ぶりを拝見しました。こうなると良い教材の出会いは、良い学習
へと広がることを子供達の学びから理解をしました。「スイミー」などでは、どのように学習が広がる
のでしょうか。豊かな言葉と表現、比喩などは是非学ばせたい内容だと改めて思いました。
 指導がきめ細かになると、子供には充実感が生まれます。ノートの最後まで、力をぬかずに
学び続けるエネルギーは低学年といえどすごいものがあると思いました。先生がお育てになった
学びの力です。

B言葉が確実に身に付いていることがわかる学習の記録
 文集を今年もお出しになりました。このような分厚さは、どの学級もできるというものではありません。
その文集は、作品に対して目的があり、それに答えているかどうかが目安になります。学習文集
は個性を競うものではないと思っています。
 文章を真似て説明文を書く。話題を見つけて作文を書くという手法もすっかり子供達に定着してい
ると思いました。
 「できるようになったよ」の作文がいいですね。努力をすればりこうになるということを一人一人の
子が具体的に実感を込めて書いていmqう。どれも珠玉です。
「あのね」はどの子もが一定の学力を身に付けているといういわば情報公開の場としてとらえる
見方に新しさが加わります。さらに、この文集は先生の手書きに魅力があります。
子供の文が先生のハートに伝わり、それが文字に置き換えられるという一連の過程が貴いと
思いました。まさに師弟が一体になっている瞬間です。
内容は言葉が確実に身に付いていることを実証しています。

C学習ノートの価値
 一年かかると2年生の子でも、これほどの学習をするのだということを感じました。多くの教室で
話し合いで内容を深めているとき、山田学級では、先生に指導のもとに書いて考えるとというきわ
めて古典的で、しかも確実に身に付く方法に時間をかけておられるのがすごいと思いました。
 同じ形式をで修練し、違う形式で適応するという筋道もよくわかりました。学習は究極は一人で
できる力を育てることです。ノートにはこの筋道がはっきりとしています。
 一人で学ぶところ、助言を先生から得て深めるところ、みんなで確かめるところ。発展として力を
入れる所など明快です。
 明快ということは子供が何をするかということがよく分かっているのだと思いました。

D学習力の視点から
 最近、実践力・教師力・学習力・人間力に興味を持っています。ノートを見て、家族の方がその
感想を述べられています。その言葉は激励であり、賞賛であり共感です。国語の本質を家族の
方が、ノートを通して伝えれれているのがすごいと思いました。
 学習力の視点からみると、蓄えがよく分かりました。物語では情操を、説明文では論理を丁寧
に解きほぐし、子供の知的好奇心を満たされている様子がうかがえました。

 以上、簡単ですが、感想を書かせて頂きました。ありがとうございました。
 新奇をてらわず、、地道に先生流を貫いてください。
 
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