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国語科教室
距離をおく
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▼川の流れや、渦の中にいるとわからないが、距離をおくと見えてくるものがる。授業で「分かりましたか」と問う場合は、理解の状況が把握できていない時である。少難しかったかなという不安が残っている場合が多い。だから、「はい」と頷くことに納得してはいけない。「はい」の内容が問題と冷静に分析することが必要である。

▼教室は、少し距離を置いて考えれば、自明のことに随分と時間をかけているように思う。「自分の力で文章が読めない」と愚痴る前に、読めるように指導方法を変えるという発想が必要になる。長い文が書けないというなら、短い文を書かせればいい。こんなごく当たり前のことを思いつかない場合が多い。

▼低学年で「25ページの5行目」という指示がある。探すのに時間がかかる。「早くしなさい」と思わず言ってしまう。文章に番号をつければ「25の文を読みなさい」と、数で一斉に見つけ進む。「文字が丁寧でない」と愚痴る前に、マス目のノートを持たせる。これらは、授業の技術のように見えるが、距離をおいて考えれば、見つけることあできる知恵である。

 
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