▼かぶとむしの角をアップにした写真の下に次のような文章がある。「がっしりと つよそうな つのが ついて います。だれだか わかるかな。」問いと答えを予測したおもしろい文章構成である。次ページには、かぶとむしの全体像を示し、「これは かぶとむしです。かぶとむしの つのは じょうぶです。かぶとむしは」と文章が続く。
▼構成のおもしろさに目を向けているうちに「つよそうな」という修飾語が授業にならないかと考えてみた。
▼角だけの写真であるから、「つよそうな」とは、すぐには出ないであろう。黒いとか、二本の角という見てわかったことへ語彙を広げることはできる。その流れに沿っていくと「つよそうな」も見た感じとして「つよい」と同じように思ってしまわないかという思いが出てきた。
▼3枚の絵を準備する。1枚は大きく太った力士。1枚は小さくやせた力士。2人が対戦すればどうなるか。3枚目は、小さい力士が大きい力士を倒している絵。「つよそう」と「よわそう」は予測。しかし、実際は「つよい」「よわい」が事実。難しい説明はいらないが、このように広げていけばどうだろうと思った。
▼アイスクリームもチョコレートも「おいしそう」「うまそう」と「おいしい」「うまい」とは少し違ってくる。修飾語は考えてみるとおもしろい。
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