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国語科教室
「普通の子」なんていない
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上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面も見えないで。
 金子みずずの詩です。5月5日朝日新聞社説はこの詩を引用し次のように論を展開していました。
「今の子供たちの状況をそのまま映しているかのようだ。成績のよい子は受験競争の不安に。学力不足の子は、置いていかれるつらさに。
その間にいる子は、目を向けてもらえないさびしさに。
それぞれにストレスをためている。」と。
子供たちは自分の方へ目を向けてほしがっているのです。
表現がうまくない子は、大人が予想も出来ないことを平気でいったりする
が。
その根本は同じ。心の底からのメッセージを受けてもらいたがってます。

最近「普通の子が突然キレた」ということに対し 「普通の子というのはいない。一人ひとりの子がいるだけだ。事件の子は目立たない生徒だったといわれるがそれは先生に見られていなかった子なんです」と社説は山形県の先生の言葉を引用している。「普通の子」とひとくくりするのではなく、子供とふれあいそれにふさわしい指導を見きわめることができるはずとも述べていました。子供からのメッセージを受け止める場が教室にあるかどうか見直
したいものです。
 
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