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国語科教室
作文シフトの意識改革
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▼レポートを作る、新聞の記事を書く、手紙を書く等が「書くこと」の学習活動に多く取り入れられるようになった。この学習活動の目的は、正確に相手や目的に応じて用件を伝えるということである。

▼新聞の記事を書くことを例にして考えてみた。例えば、「スポーツ少年団のサーカーをしました。相手が強かったのでなかなか点が入らなかったけど、最後に山田君が得点を入れたので勝ってよかったです。チームワークの勝利です。」というような記事を目にすることがある。見出しは、「山田君大活躍。仰木スポ少が優勝する」で、新聞らしく構成している。

▼経験したことを新聞という形で表現するということであれば、この記事は自分の気持ちを含めて丁寧に書いていると評価することができる。しかし、新聞は多くの人に事実を正確に伝えるということを目的にするので、次のことを吟味する必要がある。それは一般的には「いつ・どこで」など5W1Hである。しかし、そこにとどまっていては、正確に表現をすることには距離がある。

▼「チームワークの勝利です」と一言にまとめてしまうのでなく「勝った」という事実をさらに掘り下げ客観化させる必要がある。正確を期すためにデータを集める、監督に取材をし事実と考えることの裏づけを取るなど。更に、発展させて、新聞・報告・レポートなど表現の仕方を指導をする契機になる。

▼相手・目的を意識した作文シフトの意識改革が必要である。

 
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