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国語科教室
突然の話
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  かつてご縁があった学校の話です。
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  急に機械が故障し、チャイムが鳴らなくなっってしまいました。
これまで、休み時間の終わりに鳴らしていたチャイムだったのです。
予想される混乱はただ一つ。「休み時間が 終わっても子供が教室に帰ってこない!」
ということだけ。
 少し長期の故障でした。
初めの一週間ほどは、子どもが教室に戻ってくるのに時間がかかりました。といっても時間
にしてせいぜい十分に以内でしたが。勿論、通常でも時々こんな事はあるです。
から許容範囲でした。
 一週間も経つと子どもたちは時計を見て行動するようになり、ほとんどの子どもが
学習の開始時刻には教室に戻ってくるようになったのです。
 教室に戻って来るのが遅い子どもは、チャイムが鳴っていた
ころと同じ顔ぶれ。ということは、チャイムが鳴っていても鳴っていなくても同じ。
 ※  ※
 この事例は、ある日突然起こった出来事なのに、少しの時間で自分たちの生活のルール内に納めてしまう力があることを示している。
少々のハプニングでも、集団が育っていると、何事もなかったかのように、これまで通りの生活を送っていく力を子供は持っているということ。
大人のお節介が過ぎる、とでもいいたげな子どもの姿である。特に興味を持ったのは、「教室に戻って来るのが遅い子どもは、チャイムが鳴っていたころと同じ顔ぶれである」というところ。
子どもの中には、自分を律する力がある、それを阻んでいるのは大人のお節介かもしれない。
 
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