| .gif) 国語の教材に「たんぽぽのちえ」という教材がある。たんぽぽの生生態が分かりやすく、2年生の子の心 を捉える教材である。その中に次のような文がある。 やがて、花はすっかりかれて、そのあとに、白いわた毛ができます。
 このわた毛の一つ一つは、ひろがると、ちょうど らっかさんのようになり
 ります。たんぽぽは、このわた毛についているたねを、ふわふわととばすので す。
 先日、この部分を授業した時、「らっかさん」という言葉の意味が分からないと言い出す子があった。
 「らっかさんのように」という叙述は、「らっかさん」を知っているという前提のものです。しかし、「知らない」と言う子が大多数という実態に慌てました。授業はあ、「らっかさん」を教えることが目的ではありませんので、
 「らっかさんは知らなくても、らっかさんというのはきっとこういうものだ
 と思うところをみつけましょう」
 と言って、切り抜けたつもりでした。                                        ところが、予想を超えて、「ふわふわと」や「とばすのです」という語句にこだわりながら、「かるい」とか、「遠くにとぶ」というように「ちえ」らしきものを感じてくれたので、何とか授業らしくなりました。
 数年前に授業をしたときは、
 「らっかさんのようなと書いてあるから、よくわかった。」と言った子のことが強く印象に残っていたものですから。
 このことから、「らっかさん」知らないけれど、「ふわふわ」や「とばす」からたんぽぽのちえににまで考えついいた、子どもの感性の鋭さを改めて考えました。
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