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国語の授業と活用力
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国語の授業と活用力23/5/3)
 「単独的国語科から教育課程・国語科」(小森茂・国語教育10月号)の考えがある。背景には、活用力の育成と言語活動例である。言語活動例が示されたのは、改正教育基本法、学校教育法、学習指導要領の関係から「内容の取り扱い」から「内容」に格上げされた。つまり、推薦、報告、説明などの活動例が並ぶ。それだけなく、思考力・判断力・表現力の育成を見通した能力の整理を求めている。その過程に「練り合い深め合う」ことが必要になる。
 国語は大事だと教師も子どもも思っている。しかし、大事だから頑張ろうという方向に向くのではない。「むずかしい・わからない」ということが当たり前になっているし、何となく授業が進み、何となく終わるというところに課題がある。また、国語科で育てた力が言語生活の向上に役立っているか、他の教科の学習効果を上げることに働いているかということである。国語の勉強をしたから人間関係づくりが上手にるとか、算数の文章問題が読めるようになったという話題があまりでない。
 活用力を育てることを意識すれば、国語科授業は変わる。それは、子どもを変え、学級を変え、学校を変える力になる。つまり、国語科授業は、子どもの生活を変える。学習指導要領が示している、思考力・判断力・表現力の育成は、人間力のそのものである。国語科指導で習得をさせている力のほとんどは、日常生活に必要なものばかりである。だから、習得した知識や技能、授業で完結させるという意識を変える必要がある。国語科授業が日常生活を豊かにするという考え方で授業を見直すと、今まで見えていなかった新しい形がはっきりしてくる。

 
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