自己学習力の育成、情報能力の育成、コミュニュケーション能力の育成が時代の要求として学校教育にも位置を占めるようになり「伝え合う力を力を高める」の研究実践も深まり成果が上がっている。
特に、「伝え合う」は、伝える側と受けとる側の人間関係が大事になる。伝える側の能力としては、言葉を探し出して自分の言葉として場や状況に配慮して事柄や心を伝える。受け取る側は、事柄や心を理解し、自らの考えを作り上げ相手に伝える。これからの社会は、話すなくても分かるという状況ではない。前提として、自分の言葉を持つ、相手の気持ちを考えるというものがなけばが伝え合いは成り立たない。つまり、学校・教室・授業と場では「学び合い」である。
「学び合い」には、三つの要因がある。一つ目は学習規律である。学ぶ集団の雰囲気が大きな力を持っているという意味である。二つ目は学習自立の面からである。話し方や聞き方という型とともに大事なことをまとめたり順序や構成を考えるというようなことが技術や知識の定着が学習自立では必要な要件である。三つ目は学習者としての自覚と責任である。学習者として自覚がなければ「学び合い」の根底が崩れるし責任は言葉に命を吹き込む教室の伝え合いでは当然である。ひとりこのように考えると一人ひとりの学びが伝え合いの行動になる。
「伝え合い」「学び合い」には次のどのような能力の育成が必要になる。
@自分の考えを相手に伝える力
A相手の考えや意図を理解する力
B相互に考えを出し合う力
C話し合いながら考え、整理し、筋道をつけて考えをまとめていく力
D場や状況を考えて責任をもって話す力
日々の授業を、この視点で見直すと授業が新しくなる。 |