国語力育成の道筋を次のように考えている。
第一段階は、学習の環境を整えることを大事にした。挨拶や返事、敬称で呼び合うことや丁寧語で話すことに力を注ぐことである。学級という単位でいえば、言葉を大切にする国語教室作りである。 第第二段階は国語科授 第業の改善である。国語のよい授業のイメージは、活発な話し合いを通して主題や意図に迫る内容が深くなっていくように見える授業である。しかし、詳しくみていくと、問答だけであったり、教師の独りよがりであったりする。国語科授業の充実が日常の言語生活を高め豊かにするという仮説を大胆に立て授業の充実を図ることである。
第三段階は、多様な言語体験である。音読集会や言語力検定、ノート検定を通して、国語の勉強をすることの大事さに気づかせ、意識を高めるようすることである。例えば、全校音読の実施は、詩や古文を暗唱する、全校で音読する活動を通して国語を学ぶ喜びを共有する。ノート検定ではノートを大事に使うという気持ちを持たせることに役立つ。
第四段階は総合的な国語力の育成である。国語科授業を中核にしながら、学校の日常を国語力の育成に光を当てる。学校の日常のほとんどは言語力が占めている。子供に、このことに気づかせ、適切に表現することの大事さを考える機会を生かす。このことが言語力に対する関心を高める契機になる。もちろん、国語科授業で習得をした力を他の国語でも生かすという考えが基底にある。
第五段階は、自らの言葉に責任を持つことの大事さに気づかせることだる。自分の言葉の及ぶ範囲を理解し、適切に使える言葉を使えるよう志を高く持つ子を育てる。
つまり、国語科授業の位置し段階を明確にすることが授業の改善につながる。
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