ちょっといいはなし
新緑
俳句
プロフィール
リンク
HOME > 国語科教育 >
国語科教室
質問力
back 矢印 矢印 next マーク一覧表に戻る スペース
スペース スペース
▼指導をしたことが確実に子どもに届いていると感じるときは「どうしたらいいのか」という意味の質問に答えた時である。そして、その反対の位置にあるのが、「わかりましたか」と念を押したときに子どもが「はい」と頷いたときである。多くの教室で「わかりましたか」を繰り返しているが、皮肉な見方をすれば、指導したことに自信が持てないということのあらわれなのかもしれない。
▼教室は、少し距離を置いて考えれば、自明のことに随分と時間をかけているように思う。「自分の力で文章が読めない」と愚痴る前に、読めるように指導方法を変えるという発想が必要になる。長い文が書けないというなら、短い文を書かせればいい。こんなごく当たり前のことを思いつかない場合が多い。
▼いかに指導法を工夫しても、子どもの中に求める心がなければ効果はない。「わかりましたか」と念を押すだけでは、子どもの理解が見えてこない。一年生を担任したとき、「気持ちを考えましょう」と指導をしたことある。「おいしい」と答えた子があった。変な答えだ思った。後で分かったことだが「気持ち」と「お餅」を間違っていたのだった。「気持ち」について丁寧に指導をしておけば、このような思い違いは起きない。
▼「気持ちってなにですか」というような聞き方を教えておかないと、「お餅」のような間違いを起こる。分からないときにはどうすかということを大きな問題として「質問する力」を育てることに目を向けることが大切であろう。質問する力を育てることを意識した授業の開発もこれから大切にしたいことである。例えば、スピーチの学習活動で、スピーチの内容の良さに着目させるだかでなく、質問を受ける時間を設け、どの質問が一番よかったかを考えるという活動もできる。
 
TOPへ
Copyright(c) 2007 絆ー365日 All Rights Reserved
アマゾン