物語の授業作り(「スーホの白い馬)(2年)の授業作りについてお便りを頂きました。その返信です。
@目標と内容について
「スーホと白馬の心の通い合い」を子ども達に読みとらせることについて
物語のテーマですので、場面毎に読む視点として次の事が必要だろうと思います。
最初の場面では「広い高原」のイメージです。モンゴルの人たちにとって羊や馬は大切な動物であるということを理解させることで、スーホが白馬を大切にするということの布石になります。馬頭琴の話であるということも押させる必要があります
次に、主人公のスーホの理解です。働き者で 他の羊飼いや村人の慕われていたスーホを読み取らせておくことで、後の王様との場面が生きて来るはずです。
更に、スーホがおおかみをおいはらった場面の緊迫感を読みとらせながら「これから先、どんなときでも、ぼくははおまえといっしょうだよ」が物語のキーワードですあることをりかいさせる。馬頭琴へつないでいく。
競馬の場面や王様の命令の場面は「どんなときでも、いっしょだよ」を軸にして読めば混乱を納得できる表現ばかりです。
スーホは人によってどのように呼ばれているかということに目をむけると「ただのひつじかい」という王様の言葉は印象的です。白馬も「あいつ」であったり「うちの白馬」であったりします。親しさや距離間なども細かな表現でよみとれます。
題名「スーホの白馬」は「の」をだいじすると一体感もなっとくでき2年生のこがわくわくして読める教材です。
細かな表現では、「さけび声をあげた」や「はねおきる」「心をゆりうごかす」など複合語などは、全部ではなくても気づかせたいものです。
A本時の授業について
○学習場面は白馬とスーホの別れです。
「スーホの気持ちは変わっただろうか」でなく、「白馬、ぼくの白馬、しなないでおくれ」と気持ちが出ていますので、その部分を大事にした授業がいいと思います。
○授業としては、次のことは正しく読み取る必要があるます。
1,白馬のきずの様子
2,白馬助けようとするスーホ
3,白馬が死んだこと
○気づかせたい文や語
・カタカタ、カタカタと、もの音がつづいています。(時間)
・「うちの白馬」・はねおきる・大すきなスーホ ・だんだn細くなり・・・
○学習活動は例えば
・スーホと白馬が仲良しであることが分かる文・いつまでもなかよしでいたい気持ちを感じる文・文章の事柄からわかること、少しわけをいれるとそうだと思える文を見分けるという
○教材を全体では、スーホと白馬の「どんなときでも、いっしょだよ」に関わる文章 は先生と一緒にノートに写す(本時なら、「白馬、ぼくの白馬・・」から「しんで しまいました」は写すいうような学習も大事だと思います。
つまり、ノートに書いた文章を読んでいけば粗筋がわかるというようになればいいなと思っています。
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