日常の会話や授業中の発言を聞いていて子どもが大きく見える時がある。それは、慣用語や熟語を適切に使っている時である。
その反対に、日記やノートに、既習の漢字を平仮名で書いたり、誤字や当て
字を書いているのを見つけると、内容の良さが半減するような気持ちになることがある。
語彙力は子どもを大きくも見せるし、語彙力の貧しさは内容の豊かさに水をさすような時もある。
身近な事例としては、漢字テストがある。時間をかけ、真剣に漢字を覚えて満点に近づけるエネルギーが、日常の書くことを含めて言語生活にに生きていないという事例は珍しくない。
語彙力は子どもが進んで身につけようという気持ちになっていかないと身に付くものではないという性格のものである。
語彙力を国語力の基礎としてとらえ進んで文や文章と関わろうとする機会を場に子どもを立たせることがたいせつである。
そのためには、継続して語彙に関わったり、語彙の学習を楽しまさせるという指導の工夫が必要である。 |