1年生の6月。「はなのみち」(光村)の授業を参観した。 
 全文の音読、挿絵からの言葉の発見、そして、動物になりきっての動作化もすばらしかった。 
 くまの気持ちを本当に考えているような言い方が心に残った。授業は後半ないなりまとめの段階になった。学習指導案では「学習したことを思い出して、文章をノートに書く」 
と活動が記されていた。 
 
ノートに写す文は、「あたたかい かぜが ふきはじめました。」であり、 
「ながい ながい、はなの いっぽんみちが できました。」である。 
文章の長さは一年生の実態を捉えたものであった。 
方法も工夫され、先ず、先生が黒板に書き、子どもがそれを写すという方法で 
あった。一文字一文字丁寧に写していた。結果として、どの子もが丁寧に写していたので、 
力を付けた授業である。 
 
視点の学習力におき「ノートに書く」という指導で考えると次のような展開も考えられる。 
「あたたかい かぜが ふきはじめました。」の文であれば、 
@鉛筆を持たないで、先ず「あたたかい」を子どもといっしょに手で書く。 
A、教科書の文を指でなぞる。ノートの升目に指で書く。 
B黒板に書くのを見させる。 
ここまで指導をして、 
C鉛筆を持たせる。 
D鉛筆の持ち方を確かめる。 
Eそれから、「あ」 「た」 「か」 の文字の特徴を確かめてノートに書かせる 
F。書いた字を見直させるという指導をしてきた記憶がある。 
 
▼言葉の指導は丁寧な方がいい。「大事な言葉や文をノートに写す」という活動一つ取り上げても指導百態である。国語の授業は奥が深い。 
                  
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