ちょっといいはなし
新緑
俳句
ブログ
プロフィール
リンク
HOME > 国語科教育 >
国語科教室
学習力としての「ノートに書く」
back   next 一覧表に戻る

 1年生の6月。「はなのみち」(光村)の授業を参観した。
 全文の音読、挿絵からの言葉の発見、そして、動物になりきっての動作化もすばらしかった。
 くまの気持ちを本当に考えているような言い方が心に残った。授業は後半ないなりまとめの段階になった。学習指導案では「学習したことを思い出して、文章をノートに書く」
と活動が記されていた。

ノートに写す文は、「あたたかい かぜが ふきはじめました。」であり、
「ながい ながい、はなの いっぽんみちが できました。」である。
文章の長さは一年生の実態を捉えたものであった。
方法も工夫され、先ず、先生が黒板に書き、子どもがそれを写すという方法で
あった。一文字一文字丁寧に写していた。結果として、どの子もが丁寧に写していたので、
力を付けた授業である。

視点の学習力におき「ノートに書く」という指導で考えると次のような展開も考えられる。
「あたたかい かぜが ふきはじめました。」の文であれば、
@鉛筆を持たないで、先ず「あたたかい」を子どもといっしょに手で書く。
A、教科書の文を指でなぞる。ノートの升目に指で書く。
B黒板に書くのを見させる。
ここまで指導をして、
C鉛筆を持たせる。
D鉛筆の持ち方を確かめる。
Eそれから、「あ」 「た」 「か」 の文字の特徴を確かめてノートに書かせる
F。書いた字を見直させるという指導をしてきた記憶がある。

▼言葉の指導は丁寧な方がいい。「大事な言葉や文をノートに写す」という活動一つ取り上げても指導百態である。国語の授業は奥が深い。

Copyright(c) 2007 絆ー365日 All Rights Reserved
s