丁寧語の日常化(24/08/19)
○言葉は人柄や人間関係を表す。どの場、どの機会にも敬語とりわけ丁寧語を使えるいとが大切だと思えるようになってきた。学校という場でも、敬語や丁寧語を大事にするようになって生活に変化がみえてきた。
「学校で丁寧な言葉を使っているので家でも使おうと子どもが提案します」という報告を聞くことがある。学校ごっこが大好きな提案を家人が否定するはずがないのに、口を尖らせて説得をしているている子どもの顔が見える。最初は「です。ます」を使うというだけのものであったが、最近では子どもが家庭へ伝える内容も丁寧になってきたという。
○「今まで、学校のことは、断片的な子どもの言葉で知ることが精一杯でした。最近では、学校の様子を丁寧に話をしてくれるのでよく分かります。時々、僕が辛抱をしていたら喧嘩にならなかったのに、と悔しそうに言うことがあります」という保護者の声もある。子どもの成長ぶりがよく分かる。
言葉は丁寧に使えることは、自分を振り返ることである。それだけでなく、思考力を鍛えることにつながる。
○丁寧語を使う指導しても乱れた言葉がなくなるというものではない。なかなか習得できないのが敬語であり、丁寧語の持つ特性なのかもしれない。だからこそ丹念に指導をする必要がある。言葉を意識することは、言語感覚を磨くことでもある。
○単語で話をしていた子どもが、丁寧語を使うようになって、日常生活が変わってきたという事例は多い。とりわけ、対人関係のトラブルの数が少なくなってきた。
「僕が少し辛抱したら喧嘩にならなかったのに」
と言える子も増えてきた。また、丁寧な言葉の生活の中にいると、そうでない言葉を使うことにためらうようになってきた。言葉は生活と環境を変える力を持っている。
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