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面談に立ち会う(事実を書く)
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面談に立ち会う(事実を書く)(23/9/5)

 思考力・判断力の育成で大事であると考えているのは「事実を表現する力」と捉えている。その試みとして、会話を記録するという活動を行った(6年)。効果を上げるには、場や目的、方法の吟味が必要である。今回、実施したのは次のことである。
主題は「面談に立ち会う」である。家庭訪問に代えて教師と保護者が面談をする場に、子どもが立ち会い、その事実を記録にするという課題を示した。担任や保護者には、改まった場の話を意識して対話をすることを依頼した。10分という時間、子どもは、ひたすら聞く。それを記憶にとどめて、帰宅後書くという活動である。話題は自分の事なので、聞き方も真剣になるという効果。自分の大事なことを親と教師が真剣に話し合っているという場面を体験させることも意図していた。次の記録は6年生の子どもの記録である。

(あいさつ)
先「お子様にかける親の期待や気持ちについてお聞かせください。」
母「本人が好きなみちにすすんでいってくれたらいいと思っています。」
(省略)
先「お母様がこんな子に育ってほしいと思われることはありますか。」
母「周りに対する思いやりをもう少しもてるようになって、友達や一年生などにあたたかい言葉をかけられるようになってほしいと思います。…」
その後、実際にあった入学式や、友達との様子を例を出して先生と母が話し合う。
(先生→アドバイス)
先「お子様のキャリアについてはどうお考えでしょうか。」
母「好きなことができるといいなと思っています。しかし、勉強とのかねあいもありむずかしいところではあるんですが。」
先生が思うことなどをお話しながら話を進める。
先「最後に進学についてですが、五年生のときとお変わりありませんか。」
母「共学のほうも考えてみたんですが、なかなかここというところがなく、最近になってそのままうえにあがろうかと話がまとまってきています。」
先「今のままでがんばっておられたらだいじょうぶだと思いますよ。全力で支えていきたいと思っています。」
先「健康についてなにかご心配があることはございますか。」
母「とくに元気でありません。体重が減ったことや体重が増えるのを気にしすぎなことですかね。」
先「そうですか。今は成長期なのでしっかり食べて体をつくっていくことが大切ですよ。…修学旅行で気をつけることなどはありますか。」
母「新幹線にのるとはやさでよいやすいので、座席を進行方向にしていただけるとあいがたいのですが。」
先「わかりました。」
(省略)

その後、どうやって勉強をしているのか、受験の問題などについて話し合い、生活についても語り合われました。

 
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