ちょっといいはなし
新緑
俳句
ブログ
プロフィール
リンク
HOME > 国語科教育 > 国語の授業実践記録 >
国語科教室
ちいちゃんのかげおくり(3年・解説読み)
back   next 一覧表に戻る

◎解説読みのすすめ。(26年2月23日)

○解説読みを勧めています。解説読みは、内容の理解を前提にして読む段階のことである。この段階では、少し前の読解を中心にして、内容を理解をさせる。大体の理解を足場にして、「学習の手引き」を自力で学習をすることで、学習力を育てようという構想である。
○予習段階で、大体を理解することが大事であるが、現在の国語教育はその軸足がしっかりしていないので改善の手がかりにしたいと考えた。

第3学年国語科学習指導案
吉永 幸司
1、単元名  物語の感想をまとめよう
ちいちゃんのかげおくり
2,指導について
指導内容は「物語のうつりかわりをとらえる」、言語活動は「感想を述べ合う」が単元の軸である。子ども達には、「場面のうつりかわりをとらえましょう。心を打たれた場面を中心に、感想をまとめましょう」と働きかけている。「場面のうつりかわりを読む」とは、場面を追うごとに、どんな出来事があって、何がかわるのかを考えながら読むこと。そして、文章に書かれていなくても、その間にすぎた時間や、あったことなどを想像して読むということを「たいせつに」に示している。
学習の手引きでは、@場面ごとに人物の気持ちを考えながら、ていねいに読むと感想はかわるでしょうか、とよびかけ、第一場面と第四場面を比べて読むこと。二つの場面の間にどんな出来事があったのか。第五場面があるのとないのとはどう違うかなど学習のよりどころを示している。さらに、感想文の書き方や言葉の学習についても細かな指示をしている。これらのことをまとめると、場面の移り変わりと感想を書くことに授業の中心において展開をすることができる。
3,単元の目標
@文章の全体を、分かっていること、わからないこと、もっと知りたいことなど、自   らの力に合った問題意識を持って読むことができる。
A場面の移り変わりの捉え方と感想のまとめ方を、学習の手引きを活用する過程で理   解し、感想文を書く時に生かすことができる。
B場面の移り変わりや感想を持つことを生かして読書をすることができる。
4,指導計画
第1次 「ちいちゃんのかげおくり」の全文を繰り返し読み、お話を大体を理解し、      感想を持つ。
第2次 「学習の手引き」で学習を進める。(自分の力で学習できるところを見つけ      るとともに学習の成果を自覚させる
第3次  読んでいる本を場面の移り変わりや感想をもつことを生かして感想の交流      をする。
5、本時の展開(授業例)
☆学習展開例@ 感想を書きながら物語全体の理解をする(学習の手引きp19・p21に関連させる)
○題名「ちいちゃんのかげおくり」をからどんなことを思ったのか。(ノートに感想と して書く)
※最初に思った事(言葉を指導する))
○場面ごとに音読と解説を加える読み(解説読み)を進める。
※第一場面をp4からp8(墓参りの日と次の日)
※第二場面をp9からp12(夏のはじめのある夜)
※第三場面をp12からp15(朝になりました)
※第四場面をp15からp18(明るい光が顔に当たって)
※第五場面をp18(それから何十年)
○二つの「かげおくり」の間に何があったのか。
○第一場面と第四場面を比べる。
○第五場面のあることないのとを比べる。
○それぞれの場面の感想を書く。
○理由を表す言葉を使って考えを述べる。
☆学習展開例A 詳しく読みたい場面を決める。
○「言いました」の類語。
○想像をしながら読む。
☆学習展開例B 学習の手引きをもとにして、自分で学習を進める。
○手引きを読む。
○手引きを通して、自分の力でできる学習活動を選んで学習を進める。
○手引きを学習したことをもとに学習成果を交流する。
○場面の移り変わりをまとめる。
○感想文の書き方を理解し感想文として学習成果をまとめる
☆学習展開例C自分が読んでいる本を読み返し、場面の移り変わりをもとにして本の紹介       をしたり、感想文を書いたりする。
○本を読み、場面の移り変わりと感想でまとめる
○「たいせつ」を読み返し、自分の学習成果をまとめる。
○学習成果を言葉の面白さに広げてまとめる。(考えを表す言葉・言うの類語、きらきら)

指導細案
@「ちいちゃんのかげおくり」というお話の勉強です。
題名を読んでなにか思ったとしたら、それを「感想」と言います。思った人は手を挙げて下さい。
題名を読んで、最初に思ったことは ノートに感想を書き残しましょう。
Aでは、最初から読みましょう。
第一場面を読む。
読んで分からなかったことがありましたか。
次は、分かったことや分からないことを気にしながら読みましょう。
グループでお話について話し合いましょう。
※家族は
※いつの日のこと
※心に残った言葉
B二の場面を読みましょう。
・お話をしたいことがある人は手を挙げましょう。
※どんなことをおはなししたいか。
・一の場面からお話はどうなったのでしょう。 
※場面の移り変わりといいます。
C三の場面を自分の力で読みましょう。
・お話の移り変わりをお話しましょう。
※二の場面からお話はそうなったか。
※ちいちゃんはどうなったのか。
D四の場面を読みましょう。
お話を初めから読みましょう。
※どんな出来事がありました。お話の感想をかきましょう。
E四の場面をもう一度読みましょう。もっと詳しく読みたいところはどこですか。
F題名をもう一度読むと「かげおくり」の違いを比べましょう。
○第五場面があるのとないのとでは、感想が変わりますか。

 
TOPへ
Copyright(c) 2007 絆ー365日 All Rights Reserved