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国語科教室
ごんぎつね
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           第4学年国語科学習指導案(23/9/17)                        
1,題材名 ごんぎつね
2,目標 @全文を繰り返し読み、物語の大体を理解し、なめらかに読むことができる。     Aごんや兵十の行動や気持ちの変化をとらえ、感想を持つことができる。
@学習の手引きを活用し自分の力でよみの学習を進めることができる
3,指導によせて(授業の意図)
@ 子どもに育てたい力は学習力である
「こんぎつね」を勉強してごんの悲しさや、兵十と心の距離が楽しかったという読みがある。これは、「ごんぎつね」を教材としないと得られない学習内容である。そのためには緻密な文章の読みが大事になる。しかし、学習活動に軸足を置き、物語の読み方や感想の持ち方を学習内容とすれば、緻密さより、物語を読む楽しさの獲得が大事になる。
従来の国語は、緻密さを大事にしてきた。その結果、「ごんぎつね」はしっかり学習ができたがが、それが、他の学習に響いているという実感はなかった。
子どもに育てたい力は、学習を自らの力で進めていけば、楽しいと言える学習力である。少し、大胆に、「ごんぎつね」を子どもたちに読ませてみたい。
A「すらすら読める、だいたい分かる」を大事にする。
教材解釈に多くの時間をかけると、読むことが粗くなる。その結果、音読は家庭学習になる、学習活動の格差は広がる。全文を通読することは数回で、後は、場面ごとの音読ではすらすら読める力は育たない。音読を繰り返すことにより、内容の大体が理解できると考えてみたい。そうすれば、内容の解釈は手薄になっても、全体を読む力が育ち、大体がわかる。大体を理解した力から、学習の手引きや友達の話し合いから内容を深める方法をしることが国語を学ぶ楽しさにつながる。
B語彙を広げ、文章の機微に触れる読みを繰り返す
思考力を育てることが求められる時代になっても、指示の繰り返し授業が続いている。文章の縦割り読解で、どのような力が育っているのかということについても疑問を持たない子が育っている。「初めて読んだときはおもしろかったのに、読むたびごとにおもしろくなくなる」事への疑問を持たない子になっている。その平板さを乗り越えるのは、語彙に関心を持たせることである。通読を繰り返す過程で、学習の手引きが一人でできる力を育ててる方法は、従来のような画一的な話し合いの授業ではない。
C学習指導計画を大体に見直す
「これは、わたしが小さいときに、村の茂平というおじいさんから聞いたお話です」から始まる「ごんぎつね」は、「わたし」が聞いた話である。時は、昔、所は、中山。中山から少しはなれた山の中に「ごんぎつね」というきつねが住んでいた。そのある秋のことの話という設定である。その話の全体を先ず、理解させるという計画を立てる。詳しく読みたい所を繰り返し読む。好きなところを音読するなど、その都度、読みたい部分を大事にした指導を最初の置く。続いて、「学習の手引き」学習。最後に、文章を山場を丁寧に読むというように構成をした。指導のポイントを明確にして、緊張をして文章を読む学習を繰り返す過程で育つ力を大事にしたいのである。
4,指導計画
@全文を繰り返し読み、物語の大体を理解する。(4)
A学習手引きを活用し自分の力で文章を読む(3)
B山場を読み、感想や考えたことを話し合う(1)
C動物と人間の関わりを表した本の紹介をする(1)
5,本時の目標
○物語の全体を音読し大体を理解することができる。
○語彙に関わる話を聞き、自分でもおもしろ言葉を探しながら読むことができる。
6,本時の展開
1、「ごんぎつね」を大体の話を思い出し、質問に答える。
○一読しているので、登場人物や山場を確かめる。
○ 質問をし、学習の耕しをする。
○本時の目当てを、声に出して、繰り返し読むことであることを伝える。
2,初めの文章から順に音読をする。
○緊張感を持たせるために、文章を全体で読ませたり、個人で読ませたりする。
○全員で音読をする。
○一人で読む。
○なめらかに読めるように、助言をしたり、繰り 返し音読をさせたりする。
○4行目を意識して話したり聞いたりする。
○覚えることを意識させて、大事な言葉を繰り返し読ませる。
3,解説や指示に気をつけ、語や文文章を丁寧に読む。
○着目させたい語や文は次の通りである。
・辺り、堀りちらかす ・ある秋のこと ・もずの声
・雨のしずくが光っている ・三日もの雨 ・兵十だな
・兵十はぼろぼろの黒い着物をまくし上げて、こしのところまで水にひたりな      がら、魚をとるはりきりという雨をゆすぶっていました。
※音読を繰り返しながら、言葉に着目をさせ内容の理解を深めるように働きかけ    る。また、随所で、 線を引かせたり読みの手がかりを得られるように
する。
4,学習を振り返る。
○学習内容に着目させる。

 
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