学習力を育てるノート指導
1,「よい授業でしたか」と問われたら
「今日の授業はどうでしたか」と尋ねられたら「ノートを見て下さい」と、言うようにした時期がありました。「よい授業でした」と胸を張って答えらえるとよいのですが、「言葉で説明をしても自己満足をしているように思えてからです。しかし、ノートは、子どもが責任を持って書いているのですから、指導がそのまま、反映します。また、赤ペンが好きでしたから、結構、色々書き加えていました。だから、どのように関わったているか、よく分かるので、ごまかしが効きません。文字が下手で、乱雑でしたから、この文を、量で補っていました。
ノート指導では、には次の事柄が書かせることを大事にするのですから。
○よいノートは、学習をした日、単元(題材)名と目標が書いているのでいつ、何をしたかという記録になっている。
○よいノートは、黒板を写したり、発問の答えを書いているので学習した内容がよく分かる。
○よいノートは、分かったことや気がついたこと、考えの変容など、その時々の学習の様子を自分の言葉で書いている。
授業が、よく発言する一部の子を中心にしたものであったり、教師と子どもの問答だけで授業が終始していていはよいノートはできません。どの子も真剣に取り組んでいる授業であるかどうかはノートをみればよく分かるのです。
2,学習力を育てるノート指導
授業で大事にしたいことは、ノートに書く時間を確実に設けることです。なぜなら、書くことは考える力を育てるからです。文章のまとめや考えを表現する力は書くことを通して身につくことが多いのです。考える力や表現をする力は学習力を育てる大事な要因です。
ノート指導を大事にすることは子どもにとっては、負担も多いのですが、その時間は確実に学習内容と向かい合っているのです。教師にとって習する子どもの様子をしっかりと見守る時間なのです。だから、丁寧なノートになるような指導が必要なのです。
○文字を丁寧に書こうとする習慣が、丁寧に考えようとする力になる。
○大事な文を写したり、書き方を考える習慣が創造的な力を育てる。
授業を工夫するとか学習力を育てるということが話題になります。それは、難しいことではなく、ノートを指導を丁寧にするとから始まると思っています。
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