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どうぶつ園のじゅうい
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「どうぶつ園のじゅうい」(2年、光村)の授業構想です。

「どうぶつ園のじゅうい」教材研究と授業構想 (23/8/20)

@授業を前提として教材を読む
わたしは、どうぶつ園ではたらいている じゅういです。わたしのしごとは、どうぶつたちが 元気にくらせるようにすることです。どうぶつがびょうきやけがをしたときには、ちりょうをします。ある日の わたしのしごとのことを 書いてみましょう。

第一段落は「うえだ みや」さんが獣医であることや獣医さんの仕事、これから始まる文章のことが書いている。「ある日」ということは。普通の一日であることや、獣医の仕事は、動物たちが元気に暮らせるようにすることであるというように記述している。「元気にくらせる」というのは、どういうことだろうとか、病気や怪我をした時の治療ってどうするのだろうかと疑問に思う子はいるのだろうかとなど、第一段落を読むだけで気持ちが動く。

それは、という学習活動に目が向いているからである。
おもしろいところは 見つかるでしょうか。 順序に気をつけて読むことを基本としながら、初めて知ったこと、おもしろいところを見つけるkとが「考えたこと」にどのように絡ませるのかについて指導の手がかりを得ることを目的に文章を読んでいく。

 朝、わたしのしごとは、どうぶつ園の中を見回ることから はじまります。元気な
ときの どうぶつのようすを見ておくと、びょうきになったとき、すぐに気づくことが
できるからです。見回るわけは、もう一つあります。どうぶつ園のどうぶつは、犬や
ねこなどの ペットとちがって、もともと、しぜんの中で くらしていました。しぜんの中では、どうぶつたちは、弱っているすがたを見せません。見せると、てきにおそわれてしまうからです。それで、どうぶつ園にいても、どうぶつたちは、いたいところやつらい
ことを かくそうとします。とくに、よく知らない人には かくします。だから、ふだんから わたしのかおを見せて、なれてもらうことが 大切なのです。「おはよう。」と言いながら へやの中へ入り、こえもおぼえてもらうようにしています。

 見回リかおわるころ、しいくいんさんによばれました。いのししのおなかに 赤ちゃんがいるかどうか、みてほしいというのです。おなかの中のようすを さぐるためには、きかいを おなかに当てなければなりません。いのししがこわがらないように、しいくいんさんがえさをたべさせ、その間に、そっと当ててみました。まちがいありません。赤ちゃんがいました。

 お昼前に、どうぶつ園の中にある びょういんにもどりました。そこでは、けがを
したにほんざるがくすりをのまないと、しいくいんさんがこまっていました。にほんざるは、にがいあじが犬きらいです。じょうざいを 口に入れさせてくれません。えさの中に入れても、すぐに気づかれました。じょうざいをくだいて こなにし、たてに半分に切った バナナの間にはさんでわたしました。すると、くすりのところだけをよけて、たべてしまいました。こなをはちみつにまぜたら、やっと、いっしょにのみこんでくれました。

 夕方、しいくいんさんから 電話がかかってきました。ペンギンが、ボールペンらしいものをのみこんでしまったというのです。ペンギンは、水中で魚をつかまえて、丸ごとのおので、えさとまちがえたのでしょう。いのちにかかわる たいへんなことです。大いそぎでくすりをのませてはかせると、ボールペンが出てきました。早めに手当てができたので、ペンギンは、そのあとすぐに 元気になりました。ひとあんしんです。

一日のおわりには、きよう あったできごとや、どうぶつを見て 気がついたことを、日記に書きます。きろくをしておくと、つぎに 同じようなびょうきやけががあったとき、よりよいちりょうをすることができるのです。さいごに、おふろに入ります。どうぶつ
の俸には、人間の びょうきのもとに なるものがついていることが あります。だから、どうふつにさわったあとは、それをどうぶつ園の外にもち出さないために体ををあらわなければいけないのです。

これで ようやく ながい一日がおわります。

「考えたことを書こう」という学習活動の前に、文章の内容を理解させる必要がある。
長い文を短くしていく方法として、ノートの活用がある。
手引きのノートはわかりやすいので、一度自分で作らせると、「毎日とこの日だけ」の違いが見つかる。
考えたことや、気がついたことを書きましょう。手引きでは、文章を読んで「引きつけられた」ことをという言葉を手がかりに、考える、考えたことを書くことへと引き継いでいく。
「ひきつけられる」とは、つぎのような気もちです。
・はじめて知ったことにおどろく。
・ふしぎに思ったり気になったりする。
・もっと知リたいなあと思う。

    ぼくは、にほんざるがはちみつといっしょにくすりをのんだところを読んで、本  当にほっとしました。それは、ぼくも、くすりをのむのがにがてだからです。あまい  くすりもあるけれど、かたくて、のみにくいものもあります。おかあさんが、
「のまないと、なおらないよ、」
と言うので、がまんしてのみます。
にほんざるは、くすりをのむのは早く元気になるためだと分かっているのかな。そ  れを、知リたいと思いました。

@授業構想
○まず、第一段落を読ませる。ノートに書かせる。そして、これからの話はの概要を読み取らせる
・文章を書いた人
・その人の仕事
・これからの文章の内容
○教材を繰り返し読ませる。読み終わった後に、感想を述べさせる。感想を述べるなかで、文章の言葉の拾われ方を見守る
・何時に関するすること
・仕事に関すること
・動物に関すること
○文章をわかりやすくするためにノートを作る。言葉は、話し合いの時にだいたい出ている。
・手引きのようなノートの形式にする。
○文例を参考にして感想を書く。
文例は「感想・自分・考え」で成り立っていることに気づかせる。
○感想文例をよみ、「考える 」を探す。

B育てたい子ども像
獣医さんの一日が理解できたことがはっぴょうできる。
動物園の一日で、動物たちが守られていることに気づき、文に書いたり発表したりする

 
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