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国語科教室
輝く子ども・ときめく教室
「燃える」を見逃さない(16/9/20)
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 子どもの力の凄さを実感した授業に出会うと、すごく大事な宝物を手にしたような快感を覚える。「注 文の多い料理店」の授業がそうであった。
 学習範囲の確認、一人読みをしたあと、どんなことに目を付けたかという発表の場が設けられた。得意そうに、あるいは、少し不安そうに、ノートを見ながら、あるいは教科書を確かめながら発表をしていた。その段階では、互いに関わり合うということはなかった。
 ところが、次の文を見つけたこの発表で、教室に一つの渦ができた。
「君、ちょうどいい。ここはこれでなかなか開けてるんだ。入ろうじゃないか」
この文を「ひらけてる」読んだのに対して、隣の子が、「あけてる」とよんでいると訂正をしたのである。
 この発言がきっかけで、「あける」「ひらける」を巡って一寸した論争になった。
「いけてるっていう感じだろう」
「辞書では、ひらけるもある。開店だってあるもの」
と、根拠や理由を付けて、互いに相手を説得しようとがんばる姿に変わっていった。言葉の言い換え、物語の状況の説明など、様々な視点を広げていった。授業で子どもが見つけて課題であった。
 これは、指導者の予想できるものではない。しかし、突然何かのきっかけで子どもの意識が一つになる。そして、意見が交わされる。この時、子どもは燃える。燃える芽を見逃さないことが授業力であろう。それは、いつ生まれるか分からないが授業の中で確実に一回はある。授業がうまい人は、それをあらかじめ予測できるが、一般には、予想できないので見逃すことが多い。
 話し合うことに価値ある内容かどうかはその時に判断しても間に合う。燃える教師は、燃える子どもを見逃さない。そんな授業であった。
 ※大事なことは、子どもがこの授業をどのように自分の物と捉えたかである。
 子ども達は「燃えるわたし」を様々な言葉で語った。(授業後、数分、授業感想を書く時間が設けられた)
 ★(授業の感想)
 
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