▲「とべないほたる」を資料に指導をされた「道徳」の授業を参観した。 
授業の始まりは。「今日は友達について考えましょう」という目標の提示。 
明快だった。すでに、「ほたるシリーズ」を読んでいる子ども達だったのでストレートに 
授業に入りたかったという。 
▲資料の配付。先生の資料にそって、読み聞かせ。資料の理解が目的であった。 
一読後、「友だちっていいなと思ったところを発表しましょう」 
という発問。 
「とべないほたるのため、自分を犠牲にしている」 
「とべないほたるの気持ちを考えている」 
というように、友情を感じるところの発言が続く。発言の指名は全て、子ども同士。 
「聞きたい人」に指名をしているのだろう。 
次々と助けられたほたるの心情や助けたほたるの気持ちについて発表が続く 
▲話し合いが一段落したところで 
「身代わりになったほたるはどんな気持ちだったの」 
と焦点を定めた発問で、友達を思う心を掘り下げていく。 
「友達を助けるのは当然」とうような表面的な考えら本音が見え隠れする。 
発言を苦手とする子のために 
「考えをノートに書きなさい」 
と指示しながら、自らの考えを掘り下げる時間を設定さえた。これが効果があった。 
再び話し合いが広がる 
▲「助けたほたるは、あとで逃がしてもらえるから身代わりなった」 
「後で逃げたらいい」 
という発言が生まれる。お話では、病気の友達にほたるを見せてあげ、 
その後取ってきたほたるを逃がすという展開になっているのが根拠のように見える 
▲「かごに入れられたら一生そこからにげられないかもしれないのだよ」 
と危機的状況を作る発問。子どもの心を揺さぶる発問である。 
子ども達の心は揺れる。教室一瞬静まりかえる。沈黙。 
▲「沈黙」しながら、子ども達は時間何を考えていたのだろうと、一人一人に 
聞いてみたい気持ちになる。きっと「友達を思う気持ち」の深さやこんな友情の形も 
あると心に刻んでいたのだろうtろ推測をする。 
「助けたほたるは、自分は自由に飛べる時間を充分もた。飛べないほたるに自分の 
知っている自由を知ってほしい」 
というような発言が生まれ、こんな考えをするのだと思わす、発言した子の顔を見直す 
▲その後、自分の友情観を見直す方向へと授業が進んだ。 
子どもの素直な心に触れる幸せを感じる心に残る授業であった。
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