授業が始まる前からわくわくしている雰囲気が伝わってきた。
5年「動物の体」の文章を読み、分からないこと。知りたいこと
初めて知ったことを発表することがあらかじめ予告されていたからである。
机の上には前の時間にまとめたメモをおいて授業の始まりを待っている。
「じゃ、始めようか」
という先生の合図。司会の子が指名をされ、発表が始まる。
「ヒトコブラクダは一度に九十リットルぐらいの水を十分ぐらいに短い時間の
内に飲む」
この文章に関わって、初めて知った、不思議だ、よく分かったと言う意味の
発言が続授業の大半は、自分のメモを発表することが中心だった。
※ ※ ※
学習している子供の表情や声、真剣な態度から「子供が進める学習」として
次のように高く評価をしたい。
○「発表をするのはわたし」と自分の出番を意識して授業に臨んでいた姿は、かつての
教師に指名をされ、教師に答えを返していた授業の姿とは大きく変わっていた。つまり
学ぶ事への自覚が芽生えていた。
○およそ、何回発表しただろうか。十人の子供が代わる代わる発表する。挙手が絶えない。
子供達は「今日は発表すること」と心に決めているかのように、発表側にまわる。文末
も丁寧。おそ らく子供達は満足をしただろうなと思いながら、元気の良い声が響きあう
教室にいる快さを感じた。
○発表の快さを子供が体験したら、次は「どんなことを発表しようか」という方向へ確実に
意識が向く。発表飽和までこの学習形態が続いたらいいなと思った。
○「子供が進める学習」は学習者としての自覚と責任から生まれる。先ず、自覚の部分は
大丈夫と感じる授業であった。 |