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国語科教室
最初の一言
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  よい授業になるかどうかを決めるのは最初の一言の場合がある。
 それは2年生の「生活科」の授業だった。
 各グループで考えたお店を公開し、互いに遊びあうというものであった。
 子どもたちは期待を持って授業の始まりを待っていた。

司会の男の子が
「これから、お店を始めます」
という開会の宣言をした。
その声が、体育館に響き渡るほど大きく澄んでいた。
ざわついていた子どもたちが一瞬静まりかえった。

司会の子に続いて、次の子も
大きな声で、自分たちのお店の宣伝を始めた。
きっと、大きな声で言わないといけないと思ったのだろう。
その授業は、最初の子の勢いを引き継いで張りつめた雰囲気で
進んでいった。

今までの授業の経験から、最初の子の一言で授業がなめらかに
進むかどうかのカギを握っていることを知っているので
その男の子が授業のヒーロに見えた。

子どもは結構、自分の声を、前に発言した子に合わす傾向がある。
よい授業になるかどうか・・・・誰から発言させるかがポイントになる。

 
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