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国語科教室
子どもが輝く
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  かつて、出会った子の中に年間に学習帳を数十冊(それも10冊や20冊ではなかったと思います  )書き上げた子がいました。卒業式の日に粘り強くできた秘密を教えてもらいました。
  「はじめは学級での宿題だったけど、いつの間にか、学習帳をしないと一日が終わらないような気  持ちになった。お母さんは、無理しなくてもいいのに と言ったけど、私がやりたかったの。」
という意味の事を伝えてくれました。
子どもの中には、無限の力があることを教育に関わる本を読めばどの本にも書いてあります。そして、それは、誰もがそう思っています。
しかし、それはどこか遠いところの事で、目の前の子どもではないように思いこむ事が一般的です。
しかし、どの子も自分がやりたいことが見つかると、大人が思いもつかないような事をしたり、言ったりします。
それを大人の常識で片づけて、せっかくの芽を摘むか、温かく見守りながら、素直に伸ばすかに分かれるのでし ょう。

何かに夢中になっている子の眼は輝いています。心に曇りのない子の声には張りがあます。
自ら進んで、掲示板の新聞を張り替えてくれた子がいます。図書室の本を、そっと揃えていた子がいます。靴をそろえていた子がいます。
どの子も、気にしなかったら、見逃してしまうような善意です。
この子らの中にはほめてもらうとか目立とうとかいうものはありません。
そして今、学校は、こんな子どもの善意の輪が、少しずつ広がっていいるように思えます。

 
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