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挨拶という魔法
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 挨拶という魔法(251031)
▼毎日、子どもたちは教師の力を確かめるように問題を持ち込んでくる。これは、1年生担任の話。ドッジボールで仲良く遊んでいたのに急に喧嘩になった。「でた」「でていない」の繰り返し。だんだん言葉が粗くなる。放っておけないと判断しして仲介に入る。喧嘩を丁寧語でするのが条件。「ぼくはボールが外に出たことが言いたいです。」「ボールは、線の上に落ちたから、中のボールです。」ボールがラインに上に落ちた。外のボールか中のボールか。それが口論の原因。「体育の時間に、先生から、線の上は中のボールと教えてもらいました。」「ぼくは、それを忘れていました。ごめんなさい。」「いいですよ。」これで、出来事は一件落着。先生が話を聞く時間を設けるだけでトラブルの半分以上は解決できるという。
▼喧嘩になるほどの原因でないのに、手が出る、足が出ることも多い。その多くは、互いに何となく嫌いという気持ちがある。友達だったら許せることが許せない。それが分ったときは、「自分の中に、嫌いと思う人と言い合いになると手が出るという弱さがある」ことに気づかせることにしている。嫌いな人を好きになる努力が必要と諭す。そのために魔法があることも教えている。経験的に成功率が高いのは、挨拶ができる関係の有無。その都度、継続的に挨拶をする時間を設けている。成功率は高い。

 
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