教えてほしいことがあるのに教えてもらえない時の
もどかしさは、誰もが経験している。
算数のわり算ができないので
「教えてほしい」と聞きに来た。
普段そんなことを」言う子でなかったので、そのことのよさを
ほめればよいのに、ノートの文字の整いかたが拙いので
ノートを丁寧に書くことを指示した。
わり算を教えるまでに随分といろいろ注文をつけていたら
「もういいわ」
と逃げていってしまった。
以来質問にくることはなかった。・・・・まだ20代のころの話である。
これを教訓に子どものこころに沿うことを大事にするようになった。
子どもは、大人の教師であるとおもうようになったのもこの子との
出会いからである。
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