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国語科教室
言葉がひびく(06/08/15)
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  ▲授業で心得てきたことの一つに「言葉がひびく」がある。
  ここでいう「ひびく」とは自分の発言が、友達の心に届いているという実感を持たせることである。
  そらは、待っていて育つという簡単なものではない。
 教師が意図的に指導をする過程でそだつものである。

▲その授業でもそうであった。最初に自己紹介の仕方を指導した。
 初めに名前を言う。次に趣味とか特技、あるいは好きな教科などを
紹介し、最後に、まとめの言葉を言うという方法を指導した。
 その後、この形式で自己紹介ができる子を募った。誰も挙手をしなかった。
しばらく、本当にしばらくして3人の子が挙手をしたので、その子に指名をした。
すらすらとは言えなかったが、自己紹介をして席に着こうとした。
このまま、では、発表をした子と他の子との関わりがないと思った。

▲次に発表者を募った。10人を越える子が挙手をした。明らかに発表
をした子に影響された子たちであった。しかし、そのことに誰も気づいていない。
「あなたが最初に発表をしたことで、初めあなたを含めて3人が挙手をした。」
と言って一区切りをした。「あなたの発表で10人を越える人が挙手をした。あなたの言葉が響いたからです」と挙手したこを見渡して確認をした。

▲多くの説明はいらない。「言葉がひびく」場面を見つけてそれを意識させることが大事だと何となくあたたかい空気が流れる教室の雰囲気を感じて思った。


 
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