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国語科教室

崩れる
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  ▲少し前、「おしん」というドラマがあった。貧困で子供らしい生活ができない
 女の子が主人公であった。今は豊かさのなかであたらしい「おしん」が子供らしい生活を
 壊しているような面を感じるときがある。「学級崩壊」もそのひとつ。
楽しいはずの学校で友達や先生と学べない悲しさは貧困の時代の「おしん」とは質が違う。
恵まれている時代だけに、悲しみが大きい。

▼週刊誌情報。タイトルは「学級崩壊」。その中で、子どもに慕われている教師の「十の誓い」として挙げた
記事があった。
@教師として自分の実践が確かなものか、たえず自分に問いかけてるか。
A子ども一人ひとりの喜びや悲しみをとらえているか。
B子ども一人ひとりに人間的なあたたかさで接しているか。
C自分の失敗を子どものせいにして、責任のがれをしようとしていないか。
Dどの子もよいところをほめ、よくないところをしかる姿勢をとっているか。
E子どもの喜びを受けとめ、自らが感動し、子どもの支えになっているか。
F子どもの立場になってものごとを考えているか。
G正しいことを言う自分が、本当に正しい生き方をしようとしているか。
H親の立場になって、子どもの成長を願っているか。
I子どもが安心して学び、未来に生きるために、教師として、自分のできることをしているか

▼どれも、すばらしい。この中の一つをしっかりやれば、あとの九つはふずいしてくる。
教育は、そういう面がある。「うちの子が先生にしっかりみてもらっている」
「先生は、私をしっかり見守っていてくださる」こういう「わたし」に視点をおかないと
成り立つものではない。断片でなく継続である。私の場合は、日記、生活ノート、一枚文集
であった。ご縁のあった方には苦労をかけたが、・・・

▲教師の意識改革が指摘されて久しい。いつの時代でも教師は社会の重要な位置を占める。
かけがいのない子供を預かる仕事だから。。
「開かれた学校」「総合的な学習」「生きる力」等々、言葉は様々に飛び交うが、
子どもが自らの力を精一杯出し、そして健やかに育つ。今までもそう願ってきたはずであるのに

sazanamizyou.htm へのリンク▼「十の誓い」の提言は、子どものために、教師は何ができるのかである。
子どもを真ん中にという意識改革を迫られるのは寂しいけれど、現実である。

 
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