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国語科教室
国語の力・生きる力
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国語の力・生きる力(26/10・30)
▼社会の変化が変化していると感じることが多い。満員の車内に、明らかに座席を必要としている乗客がいる。しかし、誰も席を譲ろうとしない。携帯のゲームに夢中か、知らないふりをするか。「大丈夫ですか。」「席を代わりましょうか。」という言葉を持たないのである。

▼旅行会社の課長を経験された方の話。その課では、電話で相手と話をするのが大きな仕事。課長さんは、みんなが仕事ができるようにポイント制にし、ポイントがいい人は給料を多くし、ポイントが少ない人は給料を減らす方針をとったそうである。しかし、それでは解決しないのでポイントが少ない人をどんどんリストラ。ポイントの基本は、挨拶ができるかどうか、はきはきと話ができるかどうか。なぜなら、電話で嫌な応対をしたら、会社自体が潰れてしまう。その課長さんが公募で校長なられた。校長になって一番にされたことは玄関前で挨拶。長い職場の経験で「小学校で育てておかないといけないのは挨拶」というのが結論。「せめて、リストラされないだけの挨拶力はつけてやりたい」と結んでいた。

▼小学校で基礎力を育てることについては誰も異論がない。しかし、「リストラされないだけの挨拶力をつける」というくらいの熱意で指導を積み上げているかどうかを問われるとどう答えるのだろう。名前を呼ばれたら返事ができる。挨拶ができる。丁寧な言葉で話ができる等は今も、将来に亘っても大事なことである。そして、これを徹底すると、挨拶や返事がコミュニケーション力や国語力を拓いていく。国語力は奥が深い。入り口に立ち止まらないことである。朝の駅で、若い駅員さんが通勤の方に挨拶をされている。しかし、答える人は少ない。

 
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