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連絡帳(24/02/19)
連絡帳は保護者と担任の連携を図る貴重な場である。学校における子ども様子を伝えることもできる。日頃と違う特別な時の連絡もできる。その連絡帳が負担になることも時々ある。それは、子どもに言葉の力が育っていなかったり、保護者の聞く力に偏りがあるときである。
 その日、1年生の連絡帳に「6年生に押され転んだ。上級生を指導してほしい」という意味のことが記述されていた。子どもにとって大事件はその日のうちに解決することを前提としているので、連絡帳に記述している意味が理解できなかった。が、早期対応と問題解決に当たった。
 昨日の事だろうと誰もが思い込んでいた。1年生の当人に尋ね、はっきりしたのは、数週間前のこと。該当の6年生に聞くと「おにごっこ」で、背中を押したということがはっきりしてきた。かなり前の出来事を連絡帳に書いてきた真意が分からないままである。推測するところ、子どもが学校生活に不安を感じて母親が、いじめられていないかどうかを尋ねる。関心を持ってもらいたくて、背中を押されたことを伝える。後は、母親のストーリーに子どもがうなずく。その結果が、連絡帳になったのであろう。この母親のストーリーがその後の混乱を招く。もちろん父親も、納得しないまま加勢をする。1年生に、昨日、一昨日などの言葉をしっかり育てることで混乱は未然に防げることだってアル。些細なことにみえる。が、当事者には些細ではない。
 国語力の側面からいえば、断片的にしか話ができない子どもの力を鍛えることが大事である。国語授業の多くは、断片的な話を教師がつないで一つの話にまとめている。教室の姿と重ねると分かりやすい。

 
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