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おばあちゃんに聞きなさい
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  おばあちゃんに聞きなさい(24/04/19)     

 沙織さんがは高学年になるにつれ、お母さんの気持ちが分からなくなってきた。日ごとに、反抗的な言葉を口にするようになった。ある日、お母さんに、言ってはいけないことを口にしてしまった。
「お母さんはきらい。私なんて好きでもなんでもない」
と。これを聞いたお母さんは、すぐ、沙織さんをつれて新幹線に乗り込んだ。
「あなたのことを、お母さんがどのように思って育ててきたのか。おばあさんにお話を聞 きに行きます。」
関西からお母さんの実家である東京へ連れていかれたのである。
東京で、お祖母さんから、沙織さんをお母さんが大事に育てきたか、「きらい」と言われたお母さんの悲しさや辛さを教えてもらった沙織さんは、自分の言葉の軽さを恥じた。
娘の一言を見逃さず、東京へ連れていった行動力が印象に残っている。道を踏み外そうなできごとをしっかり受け止め、対応している母。妥協をしない厳しさが、何が大事であるのかを考えさせる出来事である。

 
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