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国語科教室
心を磨く
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  「あなたは、学校で、一番良い子ですね」とほめた子がいます。 
   一番というのも、良い子というのも少し曖昧ですが。
  男子トイレでの出来事です。掃除の後、割り箸の包みのような、紙が落ちていました。
  気がついたらすぐに拾えばいいのですが、少しいたずら心で様子を見てみようと思いました。
放課後、紙はそのままでした。靴の後はなかったので、それをさけて通り、トイレを使用したのでしょう。

翌日、一人の男の子がトイレを使用しました。その子は、その紙については全く気がついていませんでした。
手を洗って、教室へ帰ろうとする子を止めて、
「何か、気がつくことはありませんか。」
と聞いても、考えています。
そこで、
「あの紙、昨日からあそこにあるの。一人で拾って捨ててくれる勇気あります か。一人
でいやだったら、先生といっしょにしようか。
それとも、先生がするから、見ていますか」と言いました。
その子は、手をきれいにしたにも関わらず、黙って、拾いました。
「良い子」と言ったのは、この行為です。

約1日、このトイレは多く子どもが、場合によっては、、教師が(私も含めて)使っていたのですが、
拾ってもらえなかった紙です。

また、「紙を拾って」と頼めば「何で、俺が」なんてことを今まで、聞き慣れていただけに、心に新鮮でした。
今日は、この子との出会は、少しいい気分でした。
小さい頃、母からだったか祖母からだったか「トイレの掃除をするのは心を磨く一番近道」と、聞いたことを思い出しました。

 
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