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コレナニ?
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「コレナニ?」につきあう(24/04/09) 

絵本に「はじめてのおつかい」(筒井頼子)があります。
いつつ(5歳)のみいちゃんは、ある日ままからおつかいを頼 まれます。「あかちゃんの ぎゅうにゅうが ほしいんだけど、ま ま ちょっといそがしいの。ひとりでかってこられる?」いまま で一人で出かけたことが一度もなかったみいちゃんは驚いて飛び 上がりますが、「うん!」と引き受けます。百円玉を2つ握りし めて、坂のてっぺんにあるお店まで向かいます。道中どきどきの みいちゃんは坂で転んでしまい、手足がじんじん、百円玉がころ ころ...
子どもの目で見たお使い様子が楽しい絵本です。この絵本は、大人が忘れていた初めての出来事や、子どもの心をものを思い出させてくれます。忘れていた子どもの世界を思い出すからです。
子どもの世界や子どもの心は大人にはわかりません。例えば、大人にとって価値がないように見えるもの石ころはビー玉が宝です。捨てて欲しいようなものをいつまでも大事にしています。それを、一緒に喜べる心はなかなか持てないのです。
子ども専門用語に、「コレナニ?」があります。「コレナニ?」と聞かれ、始めはそれがうれしく、言わなくてもいいことまで丁寧に説明をしていました。教えたのだから理解しただろうと思っていると、また、「コレナニ?」と聞き出します。大人は、何回も聞かれると面倒になり、不機嫌になります。「コレナニ?」は、子どもにとって、知識を得るのが目的ではなく、自分に関心を持っていることとその手応えがうれしいのです。ですから、大人に不機嫌になられると戸惑います。そして、勝手に、「コレナニ?」は言ってはいけない言葉にしてしまうのです。好奇心の始まりは「コレナニ?」であるのに使ってはいけないと思い込んでしまうのです。このようなことは日常茶飯事です。子どもとつきあうのは疲れるのです。でも、その疲れが快く感じさせてくれるのです。
大人は、子どもに根気よくつきあう気持ちのゆとりが必要です。
これは、長年の経験から得た智恵のようなものです。子どもの心を知る一番いい方法は、ゆったりと見守ることです。大人が、その時の気分で、中途半端に判断をして対応することは、好奇心や意欲、そして伸びる芽も摘んでいることになってしまうからです。

 
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