ちょっといいはなし
新緑
俳句
ブログ
プロフィール
リンク
HOME > 国語科教育 > 教室日記 >
国語科教室
生きた場・生きた知恵
back   next 一覧表に戻る
 

生きた場・生きた知恵 (23/4/12)

 弁当を忘れた子には、担任が代わりに買い、その代金を翌日に返納するという約束になっている。担任の代わりに、偶然その場に居合わせたので代金を立て替え、領収書を持ち帰らせた翌日のこと。
職員室へ担任を訪ねて代金を立て替えた子がきた。きっと、代金を返しに来たのだろうと思っていたところ、その子は「宿題のプリントをなくしたので下さい」というのが用件だった。担任には、
「宿題のプリントより先にする用件があるでしょう」
と、聞き出したが、何のことかわからない様子だった。色々と聞き出し、ようやく、代金を返すのが用件の第一であることに気づいて、慌てて教室へ行き、代金の入った封筒を持ってきた。
この様子をみながら、このように指導をしてもらえた子の幸せを感じた。大事にしないといけないことは何かということを生きた場で指導を受けたから。
生きた知恵を指導してもらったことを親は知らない。このような場面に立ち会える教師っていい仕事だと思う。

 
TOPへ
Copyright(c) 2007 絆ー365日 All Rights Reserved