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「です。」と「思います。」
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   「です。」と「思います。」(23年6月5日)

授業や学校の日常で気になることの一つに、文末表現がある。 
「出てくる人は誰ですか。」
「求めた面積の答えはいくらですか。」
この問いに対して次のように答える子がいる。
「主人公の太一だと思います。」
「三角形の面積は205uだと思います。」
と。文末が「思います」になっている。この場合、「太一です・205uです。」であろう。
一方、友達とのトラブルになると、
「消しゴムをかくしたのは、あの人です。」
「廊下で会ったらにらまれました。」
と、文末が変わる。時には自分の思いこみで話が進む。「鉛筆をかくされているように思う」と言う内容であろう。相手の気持ちを考えて話すことなど意識にいないからであろう。 この場合、教室にける対応も、文末まで気持ちが行き届かないことがある。
「太一が出てきましたね。」
「面積は205uですね。」
子供の言い方、つまり、文末の「思います」と言っているのを「です」に置き換えて聞いてしまっているからである。
おそらく、このような曖昧な文末表現は、家庭に帰っからは、もっと刺激的な言い方になっているのだろう。
「です。」「思います。」の使い分けを気にすることだけでも、教室の雰囲気が変わる。
「自信を持って発表しなさい。間違うことで 勉強になるのですから」
「その話を自分がしたことを考えたことを区 別して話しなさい。」
このような指導は、文末を意識して話させる、聞くことだけで、トラブルは少なくなる。

 
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