○授業から
(1)指導に重点をおいた授業から(4年より)
・学習方法を丁寧に教えてやることが、子どもの学習力を育てる
・読む力が身に付いていくことが、理解できれば、自信と喜びを持つ。
・子どもの中に、学習の蓄えが豊かになれば、発展的な学習に意欲をもつ
・学習の基本的な態度は、繰り返さないと身に付かない部分が大きい。
(2)子どもが学ぶことに距離を感じていた授業から(2年より)
・教師の意図がストレートに出ると、正答を答えることに子どもの目は向
いて、広がりや深まりは期待できない。
・学習の方法や学び方の手順を省略すると、充分に理解できないことが多
く中途半端な学習になり、授業から離れていくことになる。
・子どもの発言を生かすと、授業に勢いが出て、楽しいものに広がる。
・知ってると思いこんでいることに頼ると、子どもの実態から離れている
ことが多く、曖昧なまま授業を進めることになる。
・文章をよりどころに学習をすすめることが、どの子にもわかりやすい授
業になっていく。
(3)表現を大切にした授業から(3年から)
・子どもなりの論理で授業をすすめると、表現へのこだわりが育つ。
・分かりきったようなことをはっきりしていくと新しさや発見が積み重な
って読むことの力を身につけていくことが多い。
○、表現力に育てることについて
表現に関わる子どもの意識
低学年 もっとも自分のことを理解してくれる人につたえたいことがある。
中学年 多様な話題で自分を表現したいという思いが強い。
高学年 自分のために、自分を磨くために表現意欲を高める。
音声言語に関わる指導
能力として(例えば)
・聞く能力 ・友達の感想のよいところを見つけながら聞く。・自分の経
験と比べながら聞く。
・対話能力 ・話しながら考えを広げていく。・同じ話題で話し合いを続
けることができる。
・独話能力 ・自分の感想や感動を聞き手に分かりやすく話す。
・音読能力 ・リズム、表現を楽しみながら暗唱する。音読する。
・音声化の基礎能力
授業の形態から
・メモを持って話をする。・聞き方の実質的な指導をする。
・聞くことで内容の深まりを自覚する。
学習活動に楽しみがあるか(学習活動の魅力・学習意欲につながる)
自己の思いをもっているか(学習課題の把握力が推進力になる)
自己の意志で学習活動を繰り返しているか(学習操作力を推進)
学習について充実感をもっているか(自己把握力)
基礎的な表現技能をもっているか。(自己学習能力)
○、子どもの充実感を満たす授業の創造のために
(1)「できた」の実感がある学びの姿(滋賀大附属小刊)
1年 できたことを友達と見せあいっこする活動を楽しみながら、進んで書い
たり読んだりしようとする。
2年 できたことを友達と比べながら、書いたり読んだりすることに満足し
さらに読んだり書いたりする。
3年 自信を持ってできたことを自覚し、友達と自分の違いを見つけようとする
4年 友達のできたとの違いから、自分の感じ方、考え方をひろげようとする。
5年 できたことのよさを認めあいながら、書いたり読んだりして、感じ方、
考え方を確かにする。
6年 友達のできたのよさを取り入れながら、自分のよさを確かにする。
(2)楽しい授業・分かりやすい授業 時方が荒できたことの
・導入の機能の見直し(子どもの意欲を高める導入)
・学習目標・学習活動の具体化(子どもが自己の高まりを自覚する目標)
・学習評価の明確化(一人一人の学習成果が認めら、表現活動がいきる)
(3)自ら学ぶための前提
・学習の基礎力が身に付いている。
・学習に対するあこがれがある(学びたい、知りたいという欲求)
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