みんなと違う(26/11/25)
▼「よく考える」とい う言葉が授業で出てく る。子供たちも素直に うなずく。よく考える という言葉は平易だが具体的に、どのような姿をであるのだろうか。
▼一番分かりやすいのは「よく考えましたね。」という教師の評価の言葉。少し、難しい言葉で発表すると「よく考えましたね」という評価の言葉を受ける。しかし、それは、考えた結果なのか、持っていた言葉を使っただけなのか見分けがつかない。ある授業で、「みんなの答えとちがうのだけど、いってもいいですか。」という言葉が生まれた。「みんなと違う」ということは、@みんなの考えを理解したA自分の考えを持っているB自分とみんなの考えを比べるC違いを自分の言葉でまとめる、という要素を入っている。「みんなと違う」という言葉の背景には、思考力の基本になる「自分で考えよう」とする具体的な姿勢が見られる。他からのことを鵜呑みにしない姿勢、つまり、自分の頭で理解し、まとめようとしているからである。
▼発言を生かすとすれば、「こんな発言があるのだけれど、どうしよう」と尋ねる。ここで、学級が考える姿勢になる。「どうしよう」は「続けるか、発言を聞くか」といことを決める必要がある。あるいは、「聞いてみたいね。いままでのことをまとめるよ。」と授業をまとめることも教師の仕事であるから、授業を整理することもできる。
▼それ以上に、「自分で考えるとは、こういう言葉がでること」と教えることも大切である。教室には珠玉の言葉がある。それを、拾う力が必要である。
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