発問のこつ(学年別)(23/07/21)
◎<低学年は答えを見つける力を育てる発問する>
低学年では、わかっていてもなかなか手をあげることができない子が多い。したがって、「ここまで読めた人、手をあげて」など、まず全員が手をあげられるような指示をする。指名を受けた子が教科書を大きな声で読む。そこに答えがあることから、発問することも必要。「ノートのここに線を引いてください」「先生と一緒に読んでみましょう」などというやりとりを繰り返し、皆と声を合わせて読むことに慣れていくことで、発言も活発になってくる。
慣れて来たら、隣の席の友だちと話し合う「ペア学習」も取り入れる。互いに考えていることを言い合って、自分と同じ考えなら安心して発言できるようになる。
◎<中学年はグループ学習で意見を交換させる>
中学年には、自分の考えを入れて発言できるような発問を多く取り入れる、。たとえば、「物語に出てくる登場人物は、この場面ではどう思ったのでしょう?」という問いかけをした場合、4人くらいのグループを作って、お互いに自分の意見を発表させる。同じ意見なら自信がつく。違った考えなら、そういうふうに考える友だちもいるのだと、考える幅も広がって、相手を認める気持ちが育つ。
◎<高学年は会話のキャッチボールができるように>
高学年になれば、なぜこういう考えが出てくるのかという根拠をもとめるような発問をする。グループでまとまったときに、司会役をつとめることができるようにもる。グループでの中で意見を言い、また自分と違う考えを持つ友だちの意見を聞くことで、自分の考えをより深めることができるようになる。グループごとに発表するのは、物事をまとめる力が育つ。
グループ学習の中で、自分が思ったことに対して、Aさんはこう言った、Bさんはこういう理由でこう言った、だからこう思うなど、お互いに会話のキャッチボールができるようになれば対話の意識もタックなる。そうした意見を聞くことによって「聞く」力もついていく。
もちろん、自分の考えをノートに書きとめることは高学年では、意見を発表する上で有効です。
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