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国語科教室
輝く子ども・ときめく教室
コミュニケーションの芽
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総合的な学習の時間は子供にとって心地よい時間である。それは、友達の学び
を共有することであり、新しい情報を得る場でもあるから。しかも、自らの課題にし
たがって問題を追求したりする奥の深さもある。

参観した授業は単元「プロジェクトD〜地球健康!みんな健康!」(5年)である。
一年間、食文化にこだわり追求を続けている子供達が「大豆」をテーマに取り組
んでいた。研究調査の中間発表の段階で、表現方法の検討であった。
その時間は、グループの発表を聞いて、自分たちの発表を振り返るということを
意図した学習活動から始まった。「発表を希望するグループ」という問いかけに勢
いよく挙手するグループの中で指名を受け、自信満々に発表をした。「大豆」の栄
養価がいかに高いかを表を使ったり数値をあげたりして、分かりやすさを心がけて
いるように見えた。聞いていて、表の表し方や、使い方の見事さや発表の声の
大きさに感心したが、調べたことがまだ自分のものになっていないのか、難語句
が平気で語られれるのが気になっ。

発表の後、感想の話し合いになった。
「グラフがよかった」「よく調べていた」という感想に混じって、
「難しい言葉があったので、分かりやすくしたほうがいい」
という感想を述べた子がいた。短い感想だったが、真剣に聞いていたから生まれ
たのであろうと、この子とこの感想に感動をした。
「どの言葉が分かりにくかったの。」
という質問、それに対する反応などが生まれる芽を感じた。事実、質問をした子は
、グループで検討をする学習で、聞き手に内容が伝わるかどうかを気にして発表
練習を繰り返していた。

総合的な学習の時間の参観で楽しいのは、このような子に出会えることである。
コミュニケーションという言葉が飛び交う。しかし、知りたい、伝えたいという気持ち
が強くなければ形だけになる。「難しい言葉」の着目はその両方を兼ね備えた子の
発言とした貴重だと思った。心に残る子供・言葉であった。

 
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