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国語科教室
わけがわからん
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  2年生の子が授業中
「わけがわからん」という意味のことをつぶやいた。
その授業は「たんぽぽ」(東書)の内容を深く読む活動であった。
「花がしぼむと」「みがじゅくすと」「晴れた日に」「わた毛が土におちると」
と、段落の最初の言葉がカードに書かれ、挿し絵がつけられていた。
目標は「順序に気をつけて」である。
指導の意図は教科書に書いているように順序を表した文を並べ替えることであった。
「わけがわからん」というほどの難しい学習内容ではなかった。

真剣な表情をしていたのが気になり、文を読み返した。
「花がしぼむと、みがそだっていきます。
 みがじゅくすまで、花のくきはひくくたおれています」
この二つの文に「花」の叙述がある。
その前の段落では
「花をよくみてみましょう。
 一つの花のように見えるのは、小さな花のあつまりなのです。
 この小さな花に、みが一つずつできるようなっています。」
と説明がある。「花」と「花のように見える」を区別している。

「花がしぼむ」「花のくき」の意味がわからないといういみだったのだろうか。
「教科書に書いているように」というところまでその子は説明をした。

指導は学習の仕方に向いていったが、「わけがわからん」を大事にしていけば、
丁寧に読む、考える授業になっていくという筋道が見えた。

「わけがわからん」・・・よい言葉だと思った。」

 
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