塾もやらせた・おけいこごとも大丈夫・躾も一通り・・・その娘が成人した。私は、子供に自分の「自 己実現」を目指した。・・・車中でこのような話し合いを聞くともなく聞いていた。お母さんの満足そう な顔。それはそれで一つの人生だろうなと思いながら娘さんがよく辛抱されたなと感心した。
「子育ては、私が子供から生きる喜び、命を頂いているのですね」ということをかつて生活ノートに書いてくださったお母さんの言葉が蘇ってくる。」
「この子はすでに、何回も親に喜びを与えてくれている。もう親孝行をしてもらおうと思わなくてもいい。」と殊勝に子供の成長を喜べた時がある。息子が成人式を迎えた日である。
ブルーナーの調査によれば、算数・技術・体育の成績が大人になって三位以上の人に共通することは幼児期にしっかりと躾をうけ存分に遊んだ経験を持っている人だという。脳科学が発達し、かなり頭を鍛えることの大切さを訴える図書が並ぶ中、それぞれの時代を精一杯生きることが大切ではないかと思うことが多い。
子供の時に身に付け基本的な生活習慣は、大人になり専門的な場面で正しく判断し、生きる知恵につながっている。
何かに夢中になっているとき、子供は大人になったときの生きる知恵を身に付けているとみることができたら 「早くしなさい」「こうしたらいいいのです」「いい加減してやめなさい」という言葉は生まれないはずと思う。
「せきたてない」「先取りしない」「中断させない」・・・授業でも同じ |